タンザニア甲子園大会に南スーダンのチームが特別参加 松井秀喜氏が応援メッセージ

[ 2022年12月31日 05:02 ]

松井秀喜氏
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 一般財団法人アフリカ野球・ソフト振興機構(J―ABS)は30日、今月11~14日に14~17歳前後の学校チームを対象にした野球・ソフトボール全国大会「タンザニア甲子園大会」を、タンザニア野球・ソフトボール連盟との共催で実施したことを報告した。タンザニア国内の男子野球10校(南スーダン含む)、女子ソフトボール5校、計250人が参加。10回目の記念大会で、大規模な紛争下にある南スーダンからのチームの参加枠を特別に設け、J―ABSがクラウドファンディングで集めた資金で15人の選手団を招待した。

 開会式では、J―ABSのエグゼクティブ・ドリームパートナーを務める元巨人、ヤンキースの松井秀喜氏(48)のメッセージが紹介された。松井氏は「南スーダンチームの皆さん、大会への参加、おめでとうございます。僕が16歳で初めて甲子園のバッターボックスに立った時は足が震えて止まりませんでした。ワールドシリーズでも、そこまで緊張したことはありません。試合が始まったら、皆さんも緊張するかもしれません。これまで練習してきた自分を信じ、仲間を信じて思い切り、楽しくプレーしてください。きっと素晴らしい体験になり、忘れられない思い出ができるはずです。ベースボーラーシップの精神で、規律、尊重、正義を発揮し、勝利に向けて頑張ってください」などとエールを送った。

 大会は南スーダンチームが勝ち進み、決勝では昨年覇者のダルエスサラームのチームに9―1で勝利して優勝。特別枠による参加のため、特別に用意されたトロフィーが選手たちに贈られた。

 ▽アフリカ55甲子園プロジェクト J―ABS(代表理事・友成晋也)が進める主軸事業で、アフリカの54カ国と1つの地域を対象として、野球を通じた人づくりと協議の普及を目的に、アフリカ各国で全国大会(甲子園大会)開催を25年計画で広げる。同プロジェクトをともに進める「ドリームパートナー」(個人、法人)を募集している。詳細はJ―ABSのホームページ(https://www.j-absf.org)で。

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