阪神フロントも「アレ」統一 23年チームスローガン「A.R.E.」採用されたほど球団内の流行語に

[ 2022年12月29日 05:15 ]

室内練習場外壁に掲げられたスローガン(撮影・後藤 大輝)
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 フロントも「優勝」の2文字を使いません――。阪神は28日、西宮市内の球団事務所で仕事納めを迎え、百北幸司球団社長(62)が球団内でも「アレ」の表現に統一し、来季18年ぶりの頂点を目指す方針を明かした。

 「優勝という言葉が言いにくくなったなと。ついつい、優勝…、あっ、アレやなと。監督がアレで通すということなので、私自身も(公には)アレでいこうと」

 岡田監督は10月の就任後、リーグ制覇を意識しすぎないように優勝を「アレ」と言い換えるように求めてきた。これが選手やファンの間で大ヒット。ヒントにした「A.R.E.」(えー・あーる・いー)が23年チームスローガンに採用されたほど、球団内の流行語になった。

 球団職員の間でも「アレ」を使う頻度が増えているそうで、「優勝」の2文字はユーモアの意味合いでNGワード化しているもよう。今季12球団最多の261万人を集めた興行、営業面でも23年に目指すのは好成績、すなわち「アレ」で、「われわれ(フロント)もそれを掲げてやっていきたいと強く思っている」と力を込めた。

 甲子園球場に隣接する室内練習場の壁面にある巨大ポスターも「A.R.E.」バージョンに付け替えられた。「アレ」を目指し、現場もフロントも一枚岩になった。(倉世古 洋平)

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2022年12月29日のニュース