ソフトバンク・真砂“ミギータ”の愛称で親しまれた 社会人野球・日立製作所で再出発

[ 2022年12月29日 05:00 ]

強打の外野手として期待が高かった真砂

 残り3日となった2022年。プロ野球界では新たな一年を前に、ドラフト会議で126選手(育成含む)が指名された。一方で、多くの選手たちがユニホームを脱ぎ、新しい人生をスタートさせる。年末恒例の「惜別球人」で去りゆく選手を紹介する。

 【ソフトバンク・真砂勇介】7月に結婚した今季終了後に構想外。失意の中で、真砂は夫人から言われた。「やりたいことやって。悔いがないようにして」。現役続行を希望し12球団トライアウトを受験。「まだまだ体は動く。伸びしろはあると思う」と調整する中で、社会人野球の名門・日立製作所に誘われた。

 「監督さんが僕が入社して活躍してる夢を見て“獲らないとな”ってなったらしいです」。活動拠点は、訪れたこともない茨城県日立市。夫婦で福岡から離れることを決めた。

 西城陽(京都)から12年ドラフト4位で入団し、プロで10年。右の強打を売りに師匠・柳田の“ギータ”から派生した愛称“ミギータ”で人気だった。プロ初安打が本塁打。通算180試合で3本塁打、16打点、5盗塁、打率・219。打撃よりも、外野守備に定評があった。「温かい球団で10年やれて幸せでしたし、守りは井出(竜也・2軍外野守備走塁)コーチに感謝です」。堅守と強打で次は一発勝負、トーナメントの世界に飛び込む。

 「1試合にかける緊張感。負けたら終わりの社会人でやったろうと思います。社業も頑張って都市対抗を目指したい」。柳田には「やれることだけを頑張れ。またメシ行こうや」と言われた。来年1月5日から新社会人として始動する。(井上 満夫)

 ◇真砂 勇介(まさご・ゆうすけ)1994年(平6)5月4日生まれ、京都市出身の28歳。小4で野球を始め、中学では京都木津川シニアに所属。西城陽では1年夏からベンチ入りも、甲子園出場なし。高校通算52本塁打。12年ドラフト4位でソフトバンク入り。1メートル85、85キロ。右投げ右打ち。

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