初体験!阪神・大山 グラブの製造工程見学「知らないことを知れて楽しかった」糸原も刺激受けた

[ 2022年12月20日 05:15 ]

ミズノテクニクス波賀工場を訪問し、ミットを手にする大山(左)とグラブを手にする糸原(ミズノ提供)
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 守りのミス撲滅へ、阪神・大山と糸原は道具にも手を尽くす。兵庫県宍粟市のミズノテクニクス波賀工場を訪れ、グラブの製造工程を見学。職人技に触れただけでなく、グラブの芯や編み目が、牛のどの部位の革を使用しているのかを学んだ。

 同社の国内のグラブ製造拠点であるこの施設を、2人が訪問するのは初めて。「グラブがどうやって作られるのか」という疑問を解消するために足を運んだ。大山が「映像で何度か見たことがあったが、実際に見るのとでは全然違った。知らないことをたくさん知れて楽しかった」と語れば、糸原も「牛一頭ごとに、革を取る場所によっても違いが出るとは知らなかった」と納得顔を見せた。

 知的好奇心が満たされただけでなく、来季へ向けてグラブも微調整をした。一塁専念が決まっている大山は、17年の阪神入団から使う同じ一塁ミットの革を「へたっている部分を修正した」と補修。二塁と三塁でポジション争いに挑むことになりそうな糸原は、三塁用グラブをリニューアル。今季よりも、サイズを大きくした。

 岡田新監督は「ファインプレーはいらない。取れるアウトを確実に取れ」と課題を挙げている。今季の失策は、大山が6で糸原が7。チームの5年連続リーグ最多失策に、よくない形で貢献してしまった。指揮官の要求に応えることが、18年ぶりVの近道になるのは明白。大山は19日に28歳の誕生日を迎え、気分も新た。今回蓄えた「知」も糧にして、守備を固める。(倉世古 洋平)

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2022年12月20日のニュース