勝負強さが生んだ楽天・島内ならではの4番像

[ 2022年12月20日 04:55 ]

楽天・島内
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 【データで振り返る22年12球団記録レビュー】今季の楽天・島内はキャリアハイの161安打をマークし、楽天打者では初のリーグ最多安打に輝いた。昨季の打点王(96打点)に続くタイトル奪取を果たしたが、チームで2種類以上の打撃タイトルを獲得するのは、山崎武司(07年本塁打王、打点王)に次ぎ2人目。山崎は中日、オリックスを経ての在籍となっており、楽天の生え抜き打者では初の2部門制覇になった。

 今季得点圏で放った42安打も宗(オ)に並ぶリーグ最多。この勝負強さを買われ、出場142試合のうち141試合で先発4番に座り、全ての安打を4番で記録した(残り1試合は先発3番で無安打)。セ、パのシーズン最多安打に輝いた歴代打者のうち、全安打を先発4番でマークしたのは18年のビシエド(中=178安打)以来13人目で15度目。日本人では04年松中信彦(ダイエー=171安打)以来18年ぶり8人目となった。

 ただし、全安打を先発4番で記録した最多安打達成者の中で、島内の14本塁打は56年川上哲治(巨=5本)に次ぎ、60年長嶋茂雄(巨=16本)を下回る2番目の少なさ。一発長打ではやや見劣ったが、二塁打36本は松中の37本に迫る2番目の多さだった。
 勝負強さを持つ中距離打者という島内ならではの4番像で打線をけん引した。(記録課・志賀 喜幸)

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