侍ジャパン大学代表候補合宿が始まる 立命大・谷脇が圧巻2回4K

[ 2022年12月2日 18:47 ]

紅組3番手で登板し2回で4三振を奪った立命大・谷脇弘起
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来年7月開催予定の第44回日米大学野球選手権大会に出場する野球日本代表「侍ジャパン」大学代表候補選手の強化合宿が2日、愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで始まった。

 4日の最終日が雨天予報のため、1日前倒しで6イニング制の紅白戦を初日から実施。投手にとってはコンディショニングが難しい状況の中、初招集となった立命大・谷脇弘起(3年=那賀)が圧巻の投球を披露した。

 5回裏から紅組(先攻)の3番手で登板すると、2人目の慶大・宮崎恭輔(3年=国学院久我山)に対しての初球で登板6投手中最速の149キロを計測。この回、あいさつ代わりの3者連続三振とすると、6回には1安打を許したが、打者3人で片付け試合を締めた。

 「球速より質の高い直球を求めてやっていますが、今日は質も良かったですし、球速も出ていた。全国トップレベルの選手から三振を4つ取れたのは自信になりました」

 最速151キロ右腕は高3夏の19年に和歌山大会準優勝。同大会での通算66奪三振は、今も県の記録となっている。関西学生野球リーグでは今秋に初勝利を含む2勝。防御率も1・78で6位にランクインするなど、今が伸び盛りだ。大学入学後、さらに3センチ身長が伸びて1メートル85。縦と斜め、2種類のスライダーは独特の軌道で打者を牛耳る。視察した日本ハム・稲葉篤紀GMも目立った選手に谷脇の名を挙げ「縦の変化球でストライクが取れていた。トップに入ってから間があるので、打者目線ではタイミングが取りづらい」と称賛した。

 右腕は野球人生でも“代表”の名の付くものは初体験。キャッチボールでは「見たことないような球を投げる人がいて……」と初々しさも覗かせたが、この日最も輝きを放ったのは事実。「トップレベルが集まっている中で、最終的に選ばれたい」とアピールした。

 ◇谷脇 弘起(たにわき・こうき)2001年(平13)11月25日生まれ、和歌山市出身の21歳。宮小2年から「宮セネタース」で野球を始め内野手。日進中では「和歌山ビクトリーズ」に所属し2年から本格的に投手。那賀では1年夏からベンチ入りし2年秋からエース。3年夏に和歌山大会準優勝も甲子園出場はなし。立命大では2年春からリーグ戦に登板し通算2勝。最速151キロに2種類のスライダーとフォークを操る。1メートル85、86キロ。右投げ左打ち。

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2022年12月2日のニュース