「村神様」に追いつけ追い越せ!弟・慶太が日大に合格 4年後のプロ入りへ東都1部の神宮で輝く

[ 2022年12月2日 04:45 ]

九州学院・村上慶太
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 今秋のドラフト候補にも挙がっていた九州学院(熊本)の村上慶太内野手(18)が1日、東都大学野球リーグ1部に所属する日大のスポーツ推薦に合格したことが分かった。兄のヤクルト・村上宗隆内野手(22)がこの日、「村神様」で新語・流行語大賞の年間大賞を受賞。兄と同じ神宮が主戦場となる東都リーグで活躍し、4年後のプロ入りに期待がかかる。

 10月20日に行われたドラフト会議。兄と同じ舞台を目指した「村上慶太」の名は最後まで呼ばれなかった。無念の指名漏れから約1カ月後に日大のスポーツ推薦を受験。この日、合格が決まった。

 日大・片岡昭吾監督は「ウチの打撃陣にはない飛ばす才能を持っている。そういう内野手を探していた」と言葉を弾ませた。まさに「ダイヤの原石」。九州学院で52本塁打をマークした兄・宗隆とは異なり、通算本塁打はわずか7本だが、兄と同じ左打席から1メートル90、100キロの恵まれた体を生かして広角に長打を放つ。一塁手で出場した今夏の甲子園では3試合で12打数3安打、本塁打はゼロと不完全燃焼も、10月の国体では聖光学院(福島)との1回戦で逆方向の左翼にソロを放つなど2安打3打点。試合には敗れたが「悔しさを忘れずに練習してきた」と伸びしろを猛アピールした。

 強気な性格も魅力の一つだ。日本を代表する打者となった兄の存在に「異次元の世界」と謙遜するが「自分のプレーで村上宗隆を、“村上慶太の兄”と言わせるように頑張ろうと思います」と背中を追う。ドラフト後、九州学院の練習視察に訪れた片岡監督には「4年後ドラフト1位でプロに行きたいです」と言い切った。

 片岡監督は「バットコントロールが上手なので木のバットにも対応できる。体をつくって一つ上のレベルにいけば夢は必ずかなう」と打者としての才能を高く評価。今後は来年2月の入寮後にチームへ合流する予定だ。兄と同じ神宮を本拠地とする東都リーグで「神様」に近づく。(柳内 遼平)

 ◇村上 慶太(むらかみ・けいた)2004年(平16)11月11日生まれ、熊本市出身の18歳。託麻南小4年から軟式野球を始める。中学時代は熊本東リトルシニアに在籍。九州学院では1年秋からベンチ入りし、3年夏に甲子園出場。50メートル走6秒24。遠投96メートル。憧れの選手はエンゼルス・大谷。1メートル90、100キロ。右投げ左打ち。

 《3兄弟の長男・友幸氏は今季限りで引退》村上3兄弟の長男・友幸氏(24)は、社会人野球のテイ・エステックで投手としてプレーしていたが今季限りで引退した。10月31日に自身のツイッターで「今シーズンで野球をやめることにしました!自分の力だけではここまで野球を続けてこられなかったです。周りの人たちに本当にお世話になった野球人生でした!感謝しかないです!19年間野球ありがとう!!」と引退を宣言した。

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2022年12月2日のニュース