オリックス・由伸、2年連続ベストナインで今季“8冠” 「また来年も」さらなる進化誓った

[ 2022年11月25日 05:00 ]

オリックス・山本

 絶対エースが、また勲章を手にした。オリックス・山本が2年連続2度目のベストナインに選出された。先発投手の主要タイトル4部門を独占し、最高栄誉の沢村賞、ゴールデングラブ賞、最優秀バッテリー賞も含めて“8冠”に輝いた。

 「選んでいただき、とても光栄に思います。さらにレベルアップして、また来年も選んでいただける活躍が、できるように頑張ります」

 今年も記録的イヤーを駆け抜けた。150キロ超の直球に高速フォーク、ブレーキの利いたカーブで緩急を操り、球界の強打者をねじ伏せてきた。6月18日の西武戦で初のノーヒットノーランを達成するなど26試合で15勝5敗、防御率1・68。勝率・750、奪三振205。圧倒的な数字を積み上げ、史上初となる2年連続投手4冠を獲得。沢村賞の2年連続受賞はパ・リーグ史上初の快挙だった。

 求める理想は高く、自らが思い描く上昇曲線に上限はない。今季全日程が終了した時には「来年こそは自分の中で一番の、ダントツの成績を出したいですし、出せると思っています」と話していた。

 ヤクルトとの日本シリーズ第1戦で左脇腹痛を発症して緊急降板。4回0/34失点で敗戦投手となった。それでも、間違いなく26年ぶり日本一の原動力だった。既に遠投もこなすなど患部の状態は良化し、来年3月のWBCに照準を合わせる。来季もすさまじい存在感を放つ予感が漂う。(湯澤 涼)

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2022年11月25日のニュース