明大 最多7度目V 中日ドラ2・村松“ブラボー”長友ばり美技で締めた

[ 2022年11月25日 06:00 ]

明治神宮野球大会 大学の部 決勝   明大1-0国学院大 ( 2022年11月24日    神宮 )

<明治神宮大会 大学の部決勝 国学院大・明大>優勝を決め胴上げされる明大・村松(中央) (撮影・西川祐介)
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 高校、大学で決勝が行われた。大学の部では明大(東京六大学)が国学院大(東都大学)を1―0で破り6年ぶり、史上最多となる7度目の優勝。中日からドラフト2位指名を受けた村松開人内野手(4年)は有終の美を飾った。

 まるで長友佑都のようなアグレッシブな守備だった。1―0の9回2死一塁で一塁手の右をゴロが抜ける。二塁を守る村松は外野の人工芝まで回り込んで好捕し一塁ベースカバーの投手に送球した。試合終了。27個目のアウトを美技で奪い歓喜の輪に加わった。

 「日本一を目標にしてやってきて後輩たちにそれを経験させてあげることができた」

 史上最多更新の7度目の日本一へ、追い風が吹いていた。前夜にサッカー日本代表がW杯でV候補のドイツに勝利。サッカー部OBの長友(FC東京)は先発出場し試合後は「ブラボー!」と感情を爆発させた。体調を崩さないため前半戦を見て就寝した村松は翌朝、先輩が達成した歴史的偉業を知り「やるしかない」と奮起。四球で出塁した3回に決勝のホームを踏むなど1安打、1得点を記録し、守備でも先発・村田(3年)の5安打完封を「アシスト」した。

 今春のリーグ戦は2月に受けた右膝手術の影響で代打のみの出場に終わった。最後の秋に復活し、日本一と中日からの2位指名もゲット。有終の美を飾り「技術をレベルアップさせることに取り組みたい。早く1軍で活躍できるように頑張りたい」とプロでの活躍を誓う。明大をけん引してきた主将が、大学ラストゲームを「ブラボー」な活躍で終えた。(柳内 遼平)

 ≪巨人ドラ3・田中千 いい経験に≫国学院大は6月の全日本大学野球選手権を制した亜大に続く東都大学リーグ勢の日本一を狙ったが、3回に失った1点に泣いた。鳥山泰孝監督は初優勝を逃し「何とか日本一にさせてあげたかった」と悔しさをにじませたが「ここまで連れてきてくれた4年生を感謝の気持ちで送り出したい」とねぎらった。巨人からドラフト3位指名を受けた右腕・田中千晴は登板機会なく大学ラストゲームを終え「失敗から学ぶことの方が多い。良い経験になりました」と次なるステージを見据えた。 

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