巨人 元「ジャイアンツのドラ1」大型右腕を調査 メジャー通算7勝のビーディー

[ 2022年11月25日 05:30 ]

巨人が獲得調査に動いているタイラー・ビーディー(AP)
Photo By AP

 巨人が来季の新外国人候補として、前パイレーツのタイラー・ビーディー投手(29)の獲得調査に乗り出すことが24日、分かった。14年ドラフト1巡目でジャイアンツ入りした1メートル88の大型右腕で、メジャー通算7勝。球団は先発ローテーション候補として調査を進めていく。

 17年以来5年ぶりのBクラスとなる4位に沈んだ巨人が狙いを定めるのは、ジャイアンツのドラ1だった。

 ビーディーは14年ドラフト1巡目(全体14位)でジャイアンツ入り。メジャー通算58試合で7勝16敗だが、ジャイアンツ時代の18年にメジャーデビューを果たし、19年にはローテーション投手として22試合に先発して5勝を挙げた。今季はジ軍、パイレーツの2球団で計31試合に登板し2勝5敗、防御率5・14の成績だった。

 バランスのいいフォームから繰り出される直球の最速は159キロで、スライダー、チェンジアップも操る。制球もまとまっており、長いイニングを投げられるスタミナもある。バンダービルド大時代の13年には日米大学野球の米国代表のメンバーとして来日した経験もある。

 チームは今季、リーグワーストの防御率3・69で、特に先発では戸郷が12勝、菅野が10勝も、先発で加入したシューメーカーが4勝、アンドリースは勝利なしに終わるなど、ローテーションに定着できなかった。左腕・メルセデスの去就も流動的で、巻き返しに向けては先発投手が補強ポイントとなっている。

 球団はすでに、前ブルージェイズの左腕・グリフィンの調査にも着手。グリフィンも14年ドラフトでロイヤルズから1巡目指名を受けた大型左腕で、米国のドラ1の両腕に白羽の矢を立て整備を進める構え。「ジャイアンツのドラ1」の日本のジャイアンツ入り実現を目指す。

 ◇タイラー・ビーディー 1993年5月23日生まれ、米マサチューセッツ州出身の29歳。11年にブルージェイズからドラフト1巡目(全体21番目)指名されたが契約には至らず、14年にジャイアンツのドラフト1巡目(同14番目)で入団。18年にメジャーデビューを果たし、翌19年に初勝利を含む5勝。20年3月に右肘のじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けた。21年に復帰し、今年5月にパイレーツへ移籍。メジャー通算58試合に登板して7勝16敗、防御率5・34。1メートル88、97キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

2022年11月25日のニュース