悲劇の骨折から復活目指す山梨学院・菰田陽生がスローイング再開「夏に取り返す」ブルペン投球も間近

[ 2026年5月6日 11:48 ]

春季高校野球山梨県大会準決勝   山梨学院2―0日本航空 ( 2026年5月5日    山日YBS )

スタンドで仲間を応援する菰田(撮影・柳内 遼平)
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 春季高校野球山梨県大会の準決勝が行われ、今春の選抜に出場した山梨学院が2―0で日本航空を下し、5年連続17度目の春季関東大会出場を決めた。

 この試合、今秋ドラフト1位候補に挙がる山梨学院の最速152キロの二刀流右腕・菰田陽生(こもだ・はるき)主将(3年)はベンチ入りすることなく、一塁側内野席で応援団として声を枯らした。0―0で迎えた6回に待望の先制を奪うと、得点歌の「山学ビッグウェーブ」を熱唱。「試合に出られない分、出場している選手の背中を押す気持ち。先頭で声を出すことを大事にしました」と入魂した。

 今春の選抜では良くも悪くも大会No.1のインパクトを残した。長崎日大との1回戦で高校通算35号となる甲子園初本塁打の特大弾を放つも、一塁守備の際に打者走者と交錯して左手首を骨折した。投打両面で「ドラ1候補」とされるも、最速152キロの豪腕としての実力を披露することなく、聖地を去った。

 打って、投げて、そして主将として主役に君臨してきた大黒柱の春季県大会出場が絶望的になった。ただ、全国から逸材集う強豪の心は折れない。同じくコンディション不良で夏の復帰を目指すダブルエースの左腕・檜垣瑠輝斗(3年)もベンチ外の逆境でも決勝進出を果たし、他県の強豪と戦う関東大会出場の切符をゲット。「チーム全員でやってやるんだ、という気持ちが伝わってきました」と仲間の気迫に胸を打たれた。

 左手首の回復は順調で現在はサポーターなしで日常生活を送る。そして、5月に入り医師の「GOサイン」を受けてスローイングを再開し「肩が軽く感じました。夏に全力のパフォーマンスが出せることが楽しみ」。ブルペン入りも間近に控えている。

 「自分がチームに迷惑をかけている分、夏に取り返したい」と瞳には闘志が宿る。怪物が傷を癒やし、集大成の夏を迎える。(記者コラム・柳内 遼平)

 ◇菰田 陽生(こもだ・はるき)2008年(平20)12月21日生まれ、千葉県出身の17歳。御宿小では御宿少年野球クラブ、九十九里リトルリーグでプレーし、御宿中では千葉西リトルシニアに所属。50メートル走6秒4、遠投100メートル。3学年上の兄である上武大・朝陽外野手は来秋ドラフト候補。憧れの選手はドジャース・大谷。1メートル95、102キロ。右投げ右打ち。

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