ヤクルト高津監督 引退する内川、坂口、嶋へ感謝&労い伝える感動スピーチ

[ 2022年10月3日 22:34 ]

セ・リーグ   ヤクルト8ー2DeNA ( 2022年10月3日    神宮 )

<ヤ・D>ライトスタンドのファンをバックにする(左から)坂口、内川、嶋(撮影・篠原岳夫)
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 ヤクルトの高津臣吾監督(53)が3日、DeNA戦(神宮)後に行われた今季最終戦セレモニーで今季限りでの引退を表明している内川聖一内野手(40)、坂口智隆外野手(38)、嶋基宏捕手(37)の3人に労いの言葉を送った。

 今季最終戦を白星で飾った高津監督はセレモニーのあいさつで「本日、大事なスワローズファミリーの3人がユニホームを脱ぎます」と引退試合を迎えた内川、坂口、嶋の3人に触れた。

 指揮官は「内川、あなたのバッティング技術は、相手投手、相手ベンチを相当驚かしたと思います。2008年、右打者最高打率3割7分8厘、そして両リーグ首位打者、最多安打。記録にも記憶にも残る大打者だったと思います。本当にお疲れさまでした」と労いの言葉をかけた。


 続けて「グッチ、坂口。なんとなく昭和感の残る、痛くても痛いと言わない男。しんどくても歯を食いしばってプレーする姿は、我々が若手に指導するよりも何よりも若い選手の刺激になった。今はなくなってしまったけど近鉄バファローズの最後の選手として、今も残る近鉄バファローズのファンが寂しく、そして大きな拍手をあなたに送っていると思います。本当にお疲れさまでした」と伝えられた坂口は帽子を取り、深々と頭を下げた。

 最後に「そして嶋。スワローズに来てからはケガとの戦いでなかなか思うようなパフォーマンスは出せなかったかもしれないですが、あなたが発するベンチで発するその一声はたまにプッと来ることもあり、そして選手の背中を押すすごく勇気の出る一言でした。僕個人としても、少し野村監督の影を思い出したりする場面もありました。その野村監督も星野監督も今、天国であなたに心から拍手を送っていると思います。嶋、みんな見てましたよ、あなたの底力を。本当にお疲れさまでした」と、2011年に発生した東日本大震災の被災地支援のために行われた慈善試合で日本中の人の心を震わせたスピーチを引用した言葉を送られた嶋は帽子で表情を隠していた。

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2022年10月3日のニュース