鉄壁の守備でプロへ 聖光学院を国体決勝に導いた山浅龍之介「日本一を狙っている」

[ 2022年10月3日 14:56 ]

栃木国体準決勝   聖光学院3―0国学院栃木 ( 2022年10月3日    宇都宮清原 )

<国学院栃木・聖光学院>聖光学院・山浅(撮影・藤山 由理)
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 聖光学院が準決勝で国学院栃木を3―0で下し、5日に行われる決勝進出を決めた。今秋のドラフト候補に挙がる山浅龍之介(3年)は「5番・捕手」で出場し、4打数1安打。守っては狙い球を絞らせないリードで左腕・小林剛介(3年)を完封勝利に導いた。

 「2年生の高中、三好が苦しい場面で打ってくれた。2年生に助けてもらったので必死に守り切りました。剛介も良いピッチングをしてくれました」

 今年のドラフトは「捕手豊作年」。ドラフト1位候補に挙がる大阪桐蔭・松尾汐恩、投手もこなす九州国際大付・野田海人、攻守に力強いプレーを見せる高崎健康福祉大高崎・清水叶人ら有力選手がひしめく。守備能力で高校トップクラスの評価を受ける山浅。今夏の甲子園を視察したヤクルト・橿渕聡スカウトグループデスクは「強さと正確性を両立しているスローイングが魅力です」と高く評価した。

 ドラフト指名におけるライバルが多くいる状況でも「野球を始めた時から目標はプロ野球選手。それに向けて中学、高校と無駄な時間を過ごさないように意識してきた。本当にプロになりたいという思いが素直にあった。プロの世界に入っていろいろな人に恩返しをしたい」と熱い思いを胸にプロ志望届を提出した。

 あさって5日の決勝は高校野球ラストゲームとなる。ドラフトまで2週間を切るが「アピールというより、まずはチームとして日本一を狙っている。一選手としてしっかりプレーして、結果的にスカウトの人たちに見てもらえればいいと思います」と平常心を強調。最後までフォア・ザ・チームのプレースタイルはブレない。(柳内 遼平)


 ◇山浅 龍之介(やまあさ・りゅうのすけ)2004年(平16)4月21日生まれ、秋田県由利本荘市出身の18歳。小2から野球を始め、6年時に楽天ジュニアに選出。中学では楽天リトルシニアに所属。聖光学院では1年秋からベンチ入りし、3年春、夏に甲子園出場。二塁送球タイムは1・82。遠投110メートル。1メートル75、82キロ。右投げ左打ち。

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2022年10月3日のニュース