ヤクルト嶋基宏 あの名言で現役に別れ「見せましょう!ヤクルトスワローズの底力を」

[ 2022年10月3日 22:23 ]

セ・リーグ   ヤクルト8―2DeNA ( 2022年10月3日    神宮 )

<ヤ・D>胴上げされる嶋(撮影・会津 智海)
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 ヤクルトの嶋基宏捕手(37)が3日、現役ラストゲームとなったDeNA戦の8回に代打で出場。空振り三振に終わったが、笑顔で16年の現役生活に別れを告げた。

 試合後の引退セレモニー。内川と坂口に続きマイクを握った嶋は家族やチームメイト、そして相手チームのDeNAに在籍する大学の後輩たちに感謝を述べた。人柄が見えるあいさつ。目を潤ませながらも笑顔を保ち、最後に叫んだ。

 「見せましょう!ヤクルトスワローズの底力を」

 2011年に発生した東日本大震災の被災地支援のために行われた慈善試合で東北中、いや日本中の人の心を震わせたスピーチ。

 「見せましょう、野球の底力を」

 この名言に押しつぶされそうにもなった。でも、この言葉があったから野球ファンだけでなく「嶋」の名前を覚えてもらえた。あれから11年。楽天時代にバッテリーを組んだ田中将大も駆け付けてくれた。感謝の「スワローズ愛」を叫んだ後、頼もしい両軍の後輩たちや恩師、そして大観衆に見守られながら、神宮の夜空に笑顔で舞った。

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