NTT西日本・河本監督 長打力&機動力のハイブリッド野球で悲願の選手権初優勝目指す

[ 2022年10月3日 09:30 ]

日本選手権に向けて意気込みを語ったNTT西日本・河本監督
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 持ち前の長打力に機動力を絡めるハイブリッドスタイルで、社会人野球のNTT西日本が快進撃を目指す。10大会連続23度目の出場となる日本選手権大会を前に、河本泰浩監督が意気込みを明かした。

 「足下を救われないように、特に初戦。万全な準備をして力を発揮できるように」

 ナインが一丸となって雪辱を期す。今夏の都市対抗は近畿地区の第1代表を勝ち取りながら、初戦でJR東日本東北にまさかの大敗。予選の4試合で6本塁打した強力打線は、6安打1得点と本領を発揮できないまま終わった。

 「このままではいけない、と。もう一度、見つめ直して。“試合に生きる練習をしよう”ということを伝えました」

 京都に戻ってからはシートバッティングや紅白戦など、実戦形式の練習時間を増やした。瞬時の判断力を磨いていくとともに、一つ一つのプレーに対する理解度を全員が深めていく。野球に関する会話は自然と増え、首脳陣と選手間もこれまで以上にコミュニケーションが取れるようになったという。

 「理想は先行逃げ切りです。ホームランを打てるチームですが、そうならないときには細かい野球が必要。全国の一級品の投手が集まってくる点を取れないときに、次の1点をどう取るかです」

 ベースとなるのは、太田誠監督の下で学んだ駒大の4年間だ。たとえヒットが出なくとも、四球や失策をいかにして得点につなげるか。犠打、盗塁、ヒットエンドラン…と機動力を駆使。河本監督が打ち出す新機軸は、着実にナインに浸透しつつある。

 「京セラドームは本塁打がなかなか出にくいですし、長打と細かい野球を融合したい」

 今秋の近畿最終予選では3試合6本塁打と、長打力は変わらず健在だ。チームとして選手権での最高成績は05年の準優勝。初の頂点を目指す戦いは、10月30日に開幕する。

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2022年10月3日のニュース