巨人・中田が平成生まれ初の1000打点 「15年目ですから。長かったかもしれないですね」

[ 2022年8月24日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6―0中日 ( 2022年8月23日    東京D )

<巨・中>笑顔でボードを掲げる中田 (撮影・白鳥 佳樹)
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 平成生まれ初の偉業も忘れるぐらい巨人・中田は集中していた。初回に左中間へ先制の適時二塁打を放ち、大台へリーチをかけると、3点リードの5回2死一、二塁で勝野の143キロ直球を左前へ運んだ。一塁上で「点が入って安心」していると記念ボードが登場。「“そうだ、1000打点だ”という感じだった」とちゃめっ気たっぷりに振り返った。

 09年9月27日。ソフトバンク戦での中犠飛から数えて、通算1000打点。史上47人目、平成生まれでは初めての達成に「15年目ですから。長かったかもしれないですね」と感慨に浸った。豪快な本塁打も持ち味だが「40、50本打てればいいけど、打点が少なかったら正直意味がない。昔から打点にこだわってきた」と自負がのぞく。記念の一打も3番丸が四球を選び好機を広げており「犠牲になる選手、ランナーを進めてくれる選手がいる中で打点が生まれる」と感謝。坂本を8年ぶりの7番で起用するなど、打順を組み替えた原監督も「非常にいいコンディションで集中力もあり、プレーに中田らしいものが出てきている」と目を細めた。

 11日の中日戦から第91代4番に座り、11試合で打率・341、2本塁打、9打点。日本ハム時代は不動の定位置だったが「(今は)4番だと思って胸を張っているわけではない。(岡本)和真が戻ってくるまで一生懸命に頑張りたい」。第89代4番の復調を待ち「野球の話は尽きない」と毎日のように打撃論をぶつけ合っている。敗れれば最下位・中日に0・5ゲーム差に迫られる窮地で、連敗を「6」で止めた。残り28試合、不振にあえいだ前半戦の分も、結果を出すことしか頭にない。(花里 雄太)

 【データ】中田(巨)が23日中日戦(東京ドーム)の5回勝野から左前打を放ち通算1000打点を達成。プロ野球47人目。初打点は日本ハム時代の09年9月27日ソフトバンク戦。なお、中田は1989年(平元)4月22日生まれの33歳4カ月。1000打点の最年少は69年王貞治(巨)の29歳4カ月で、中田は58年青田昇(大洋)の33歳6カ月を抜く歴代10位。また、平成生まれで達成したのは中田が初めて。

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