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日本ハム・野村 17日顔面死球で鼻骨骨折なんの!心は折れないド根性マルチ 打線爆発11得点けん引

[ 2022年5月19日 06:00 ]

パ・リーグ   日本ハム11―4オリックス ( 2022年5月18日    ほっと神戸 )

<オ・日>4回2死、日本ハム・野村は中前打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 「新庄イズム」浸透の日本ハムが打線爆発だ。18日のオリックス戦で15安打11得点で大勝。前日の同戦で顔面に死球を受け、鼻骨骨折と診断された野村佑希内野手(21)は「4番・三塁」で出場して2安打1打点を挙げた。ケガに強かった現役時代のビッグボスの思いに応えるように、清宮、万波との若きクリーンアップで計6安打7打点と大暴れした。

 恐怖心を、自らのバットで振り払った。7回に1点を加えて7―4とし、なお1死一、二塁。野村は富山の147キロ内角直球に踏み込んで中前へ運んだ。ダメ押しの適時打。「良いところに転がってくれた。良い打席だったのかなと思う」。まだ腫れている鼻が、前夜の衝撃を物語った。

 17日のオリックス戦で山岡の146キロ直球が顔面を直撃。神戸市内の病院に搬送され、この日に鼻骨骨折と診断された。新庄監督は本人と話し合った上で「打者は踏み込みにくくなってくるから。ちょっと時間を置くより」と、あえて「4番・三塁」で起用した。

 かねて指揮官は「ケガしたら一般人」と負傷した選手には人一倍厳しかった。ケガを未然に防ぐ努力を求めるとともに、ケガとも付き合いながら出場してほしいとの思いがある。頭部死球により打席で踏み込めなくなって調子を落とした選手も見てきており、恐怖心克服へのビッグボス流の荒療治でもあった。

 野村は第1打席では外角の143キロスライダーを引っかけて三ゴロ。踏み込む際に左足がアウトステップ気味になっており「もちろん、怖さというか踏み込みにくさはあった」と振り返る。それでも「相手もプロ。そう何回も抜けることはない」と、割り切った。

 新庄監督が期待する清宮、万波との中軸が機能して11得点で大勝。指揮官は試合後、「言うことなし!選手に聞いてください。選手にね」と満足顔で球場を後にした。「3、4、5(番)を固定で使ってくれているので、何とか場所をつかみ取れるようにしたい」と野村。アクシデントを経て、ビッグボス打線が一回りたくましくなった。(清藤 駿太)

 【骨折したまま出場した主な選手】

 ☆79年マニエル(近鉄)顎に死球を受けて右下顎(かがく)粉砕骨折。56日後に日本初のフェースガード付きヘルメット姿で復帰。

 ☆87年衣笠祥雄(広島)左手首亀裂骨折、左肩甲骨骨折、左手親指亀裂骨折を乗り越え、日本人最長の2215試合連続出場を達成。

 ☆93年野茂英雄(近鉄)打球が右頭部を直撃。軽度の頭蓋骨骨折ながら翌日退院し、8日後に白星を挙げ、4年連続最多勝。

 ☆99年秋山幸二(ダイエー)死球で左頬骨を骨折。全治2~3週間と診断されるが、10日後に特注ヘルメットを装着して復帰。

 ☆04年金本知憲(阪神)左手首に死球を受け剥離骨折したが、翌日に強行出場。右手一本で2安打を記録。

 ☆08年中村剛也(西武)側頭部に死球を受け、左頬骨を骨折。全治4週間の診断で、痛みで食事が制限されながらも欠場なし。

 ☆13年大谷翔平(日本ハム)試合前練習で打球が当たり右頬骨骨折。3日間安静にしたが、代打で復帰した試合で即本塁打。

 ☆17年鳥谷敬(阪神)死球で鼻骨を骨折しながら欠場せず。翌日は特注フェースガードで代打出場。

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