巨人・菅野 あと2人で391日ぶり完投逃し「情けない」 大勢には「いつか恩返しできるように」

[ 2022年5月19日 22:00 ]

セ・リーグ   巨人2―1広島 ( 2022年5月19日    東京D )

<巨・広>試合後、大勢を迎える菅野(撮影・白鳥 佳樹) 
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 巨人のエース、菅野智之投手(32)が広島戦(東京D)に先発登板。右肘違和感から復帰2戦目にして今季最長の9回途中まで投げ、5安打1失点と好投してチームメートの戸郷と並んでリーグトップタイの今季5勝目(3敗)を挙げた。

 8回まで3安打1失点で115球。わずか1点リードだった9回もマウンドに上がった。だが、1死から西川、マクブルームに連打されて一、二塁とし、127球で降板。昨年4月23日の広島戦(東京D)以来391日ぶりとなる完投勝利は逃した。だが、このピンチで菅野をリリーフしたドラフト1位守護神・大勢は坂倉に死球を当てて1死満塁とピンチを広げたが後続を打ち取り、無失点で今季16セーブ目をマークして逃げ切った。

 試合後、お立ち台に上がった菅野は「いや、もう情けない気持ちで。大勢頑張れ、と。そういう気持ちで見てました」と第一声。気迫あふれる投球で得点を許さなかった22歳のルーキーに「なんてお礼していいか分かんないですけど。いつか恩返しできるように…頑張ります」と感謝した。

 決勝打は7回に出た高卒2年目の20歳・中山のプロ初打点となる中前適時打だった。次打者席で見ていた菅野は待望の勝ち越し点にガッツポーズ。「本当に守備の時もすごく声をかけてくれますし、本当に前向きな力というか、若い人たちの活力っていうのが僕たちの力にもなっていると思います」とヤングジャイアンツのパワーに感心しきり。自身については「徐々に調子は良くなってきているので、継続していきたいです」とし、リーグトップタイの5勝目については「僕の場合はあんまり内容が良くないので、はい。しっかりきょうみたいなピッチングを続けられるように頑張っていきます」と話した。

 24日からはいよいよ交流戦も始まる。「交流戦というのはペナントレースを戦う上で本当に大事な戦いになると思うので、交流戦優勝できるように来週も頑張っていきます」と頼もしかった。

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