銚子商、2発で今春センバツ出場の木更津総合撃破 12年ぶりの関東大会出場

[ 2022年5月3日 14:22 ]

高校野球春季・千葉県大会準決勝   銚子商6―2木更津総合 ( 2022年5月3日    千葉県総合 )

<銚子商・木更津総合>7回1死一、二塁から3ランを放った鵜沢智(背番号5)を大喜びで迎える銚子商ナイン
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 銚子商が2本塁打などで今春センバツ出場の木更津総合に6―2と快勝。12年ぶり22度目の春季関東大会(21~29日、栃木県)出場を決めた。

 値千金の一発を放ったのは鵜沢智也内野手(3年)だ。1点勝ち越した直後の7回1死一、二塁から左越え3ラン。銚子市から駆けつけた応援団の大声援を背にベースを回った。

 「最高です。いい場面で回ってきたので、オレが打つっていう気持ちでした」。公式戦初アーチに気持ちも弾む。「チーム全体で優勝を目指しているので、木更津総合にも気持ちで負けたくなかった」と語気を強めた。

 1974年夏の全国制覇など春夏計20度の甲子園出場を誇る古豪も、2005年夏を最後に遠ざかっている。それでも地元の人気は健在。練習からファンがグラウンドに来る風景は変わらない。

 ただナインの意識は確実に変革した。打撃練習時は各自がスマホで撮影。沢田洋一監督は部内全体にデータを共有させようと、保護者会にiPad2台を購入してもらった。コロナ下で練習時間が制限される中、効率的な打力強化が準決勝での2本塁打、2二塁打につながった。

 鵜沢が言う。銚子商の人気と伝統を「重い看板」と受け止めつつ「自分は古豪という言葉は好きじゃない。古豪なんて言わせたくない」。12年ぶりの春季関東大会も「自分たちの打つ野球を貫く」と“ニュー銚子商”披露に意気込んだ。

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2022年5月3日のニュース