日本ハム・新庄監督 土壇場での好球見逃しに「気持ちは分かる」けど「僕ならガツンと」

[ 2022年5月3日 18:14 ]

パ・リーグ   日本ハム1ー2楽天 ( 2022年5月3日    札幌D )

<日・楽>9回、ベンチからナインを鼓舞する新庄監督 (撮影・西川祐介)
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 日本ハム・新庄剛志監督(50)が地団太を踏んだ。最終回、土壇場で好球を見逃した助っ人。姿勢を理解しながらも、やっぱり振ってほしかった。

 0-2で迎えた最終回、2死走者なしから1点を返し、なおも一、二塁の場面。代打・谷内が四球を選び、2死満塁とサヨナラ機を整えた。打席には途中出場で安打を放っているアルカンタラ。助っ人は初球、真ん中に入ってきた149キロ直球を見逃し。カウント0-1とすると、スライダー2球に続けてバットは空を切らされ、3球三振で試合は終わった。

 四球直後の初球。新庄監督は見逃した時点で、思わずベンチを2歩、3歩と飛び出て、苦笑いで踵を返した。結果的に投じられた3球で最も難易度の低かった球は初球だっただけに「ウワッとなるよね」。それでも助っ人の姿が消極的だとは思わない。「けど分かる。あの気持ちも。だって意外と左投手のスライダーに対して、センター前に打つとか。向こうにもデータがあったと思うので、そこで真っすぐが来たと思うんですよ。メンディもいろいろ考えての打席だと思う」と理解を示した。

 今月5日のロッテ戦(札幌D)。0-2の7回1死満塁の場面でカウント3-0から外寄りの甘い直球を見逃した清宮に、ビッグボスは積極性を求めた。しかし定位置を狙う若手と、助っ人とでは立場が違う。「メンディ(アルカンタラ)もいろいろ考えての打席だと思うし、見てる方は何とでも言えるんですよ。やってる方はたまらんからな。しかも150キロくらいの球と、いいスライドもあって」と笑う。打率・293を残し、打線の核となりつつある助っ人。「僕ならガツンと行きますよ」と話しはしたが、信頼感は変わらない。

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