阪神・佐藤輝、苦手の竜投克服マルチ!昨季最も手玉にとられた相手を攻略「積極的にいこうと。よかった」

[ 2022年2月21日 05:30 ]

練習試合   阪神3-1中日 ※特別ルール ( 2022年2月20日    沖縄・宜野座 )

9回1死二塁、江越の適時三塁打で生還した佐藤輝はナインとタッチをかわす(撮影・大森 寛明)
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 6回までわずか1安打。苦戦の試合を動かしたのは阪神・佐藤輝だった。同点打と決勝点の起点になる二塁打。初対戦だった立浪ドラゴンズに名刺代わりの快打2本を浴びせた。

 「積極的にいこうと思っていた。いい当たりだったんで、よかったんじゃないかと思います」

 1点を追う7回1死一、二塁の好機。ロッテで通算29勝を挙げ、育成枠からの再起を期す大嶺の初球、外角低めスプリットをうまく拾い上げた。二遊間を破る痛烈な同点打だった。9回1死では昨季48試合で防御率1・59の藤嶋に対し、2ボールからの直球を中堅左へ。二塁打で出て、続く江越の三塁打で決勝のホームを踏んだ。

 「シンプルにピッチャーがいいと思うので。今年はしっかり打っていこうかなと思います」

 昨季の中日戦は打率・129。セ・リーグの球団別では最も低く、2本塁打も巨人戦と並んで最少だった。実は藤嶋にも3打席立って無安打1三振。先発、救援ともに好投手がそろう竜投手陣を攻略することは2年目の成績向上に直結する。「まあ、まだ練習試合なんで。そこ(結果)はあんまり関係ないかなと思います」。調整途上の春の練習試合。結果に一喜一憂する立場では、もうない。

 矢野監督からも「まだ、いいピッチャーが投げてきていないし、厳しい攻めをされていないから、率は上がって当然。今の時期は打って当たり前だし、そうじゃないと困る」と高いレベルを求められた。試合後は中日・中村紀打撃コーチに30秒ほどあいさつ。「行っている治療院が同じだったんで。バット投げ、有名でしたよね」。通算404発を誇ったアーティストを驚かせる一撃を、本番で目の前で放ち続けるつもりだ。(阪井 日向)

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