ロッテドラ1・松川 攻守で猛アピール中!朗希と開幕戦最年少38歳バッテリーだ!

[ 2022年2月21日 05:30 ]

練習試合 ロッテ8-6ヤクルト ( 2022年2月20日    浦添 )

<ヤ・ロ>初回、1死一塁から松川は中前打(撮影・長久保 豊)
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 ロッテのドラフト1位の松川虎生(こう)捕手(18=市和歌山)が20日、沖縄・浦添で行われたヤクルトとの練習試合に「6番・捕手」で先発出場。初回に昨季9勝の奥川から右前打を放つなど2安打を記録し、最大12メートルの強風に苦しむ投手陣を5回まで粘り強くリードした。これで実戦4試合で打率・400とし、守備も計19イニングで、この日の3失点のみ。将来の正捕手候補は目標の開幕1軍に向け、アピールを続けている。

 とても18歳とは思えない。1メートル78、102キロの巨体だけでない。捕手らしい洞察力も松川の武器だ。初回に2点を先制し、なお2死一塁。甘く入った奥川の直球を右前に落とした。

 「奥川さんは真っすぐが速い。タイミングが大事になる中で積極的に振りにいきました。逆方向をちょっとだけ意識して、詰まりながらも打てました」

 昨季9勝でヤクルト日本一の原動力にもなった2歳上の奥川は先頭から3者連続で四死球と制球に苦しんでいた。それでも昨季は105イニングでわずか10四球。当然、データも把握し「制球がいいので、そこをしっかり叩こう」と考えた。読みは的中する。1ストライクから続けて甘く入った直球を快打。3回も梅野のフォークを右前に運んだ。実戦4試合目で初のマルチ安打。通算10打数4安打で打率・400と文句なしの打棒を披露している。

 守備でも3試合連続で先発マスク。最近まで高校生だった18歳が前日の日本ハム戦では佐々木朗の163キロを平然と受け、2回無失点に導いた。この日の先発・佐藤奨は育成で直球が130キロ前後の技巧派左腕。変化球を交えるなど巧みにリードし3回無安打無失点の好投を引き出した。

 試合前後の映像での予習と復習が日課。「構え方を見て、次につなげています」と言う。新人の存在はチーム全体に刺激も与える。井口監督も「最初は経験と思っていたが勝負させる位置にいる」と評し「これから(実績のある)柿沼、田村が合流してくる。ここから勝負」と期待する。

 この日で石垣島、糸満と続いたキャンプも終了。きょう21日からの宮崎遠征にも同行する松川は「充実した時間を過ごせた。開幕1軍は僕の中にあるし本当に残りたい」と力を込める。開幕マスクも含めた1軍争いはここから激化していくが、負けるつもりはない。(横市 勇)

 ○…20歳の佐々木朗と18歳の松川がバッテリーを組めば2人合わせて38歳(佐々木朗は11月3日、松川は10月20日が誕生日)。合計年齢が40歳を下回るのはシーズン途中の消化試合などで実現することもあり、10代バッテリーも00年以降に3例あるが、仮に佐々木朗と松川が開幕戦で先発すれば2リーグ制後では58年4月5日の東映の牧野伸と山本八郎の40歳(ともに20歳)を超えて最も若くなる。なお、1リーグ時代には39年3月18日の南海戦で川上哲治(18歳)と吉原正喜(20歳)の熊本工コンビが計38歳のバッテリーを組んでいる。

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2022年2月21日のニュース