巨人・中山、全方向に快音3安打 坂本へ挑戦状 原監督「いい意味で驚いている」

[ 2022年2月12日 05:30 ]

紅白戦   紅組3ー7白組 ( 2022年2月11日    サンマリン宮崎 )

7回1死、安打を放つ紅組の巨人・中山(撮影・河野 光希)
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 全方向に響かせた3度の快音は、不動の遊撃手である坂本への挑戦状だ。巨人の高卒2年目・中山が今キャンプ初の紅白戦で3安打。首脳陣に明るい未来を予感させた。

 紅組の「2番・遊撃」で出場。3回にドラフト3位の赤星(日大)の変化球を左前に運ぶと5回は鈴木優から右前打、7回は桜井から中前打を放ち「自分のできるプレーをやり切ろうという思いで臨んだ結果」と胸を張った。守備では3回に失策も6回は広岡の中前に抜けそうなゴロをダイビングで好捕し、素早い一塁送球でアウトに。原監督も「堂々とした守備。打撃も実戦向き。いい意味で驚いています」と評した。

 中京大中京では3年春にセンバツ出場を決めていたがコロナ禍でまさかの中止。部活動も制限されたが「やることは同じ」と強い精神力で練習を重ね、プロの扉を開いた。高卒1年目ながら昨季は2軍で44試合に出場。打率・309を残した。

 19歳が不動の遊撃手に挑む姿は、かつて二岡(現2軍監督)に挑んだ08年の坂本とだぶる。開幕戦に「8番・二塁」で先発出場。その試合で負傷した二岡に代わり4回から遊撃に入り、そこから揺るぎない地位を築いた。

 中山は「(坂本は遊撃の)全ての技術を持っている方」と憧れるが、いつかは追いつき、追い越すつもりだ。名は「礼都(らいと)」だが、ショートの定位置だけを見据える。(花里 雄太)

 ◇中山 礼都(なかやま・らいと)2002年(平14)4月12日生まれ、名古屋市出身の19歳。中京大中京では1年夏からベンチ入りし、2年秋にエース高橋宏(現中日)らとともに明治神宮大会優勝。20年ドラフト3位で巨人入団。昨年3月に左肋骨を骨折し出遅れたが、2軍で44試合に出場し打率・309。1メートル82、80キロ。右投げ左打ち。

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