DeNA コロナ下で“新様式”キャンプ、隔離中の小池&相川コーチがリモート指導

[ 2022年2月3日 05:30 ]

ノックを受ける前に打ち合わせする外野手陣(撮影・島崎忠彦)
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 まさに新様式のキャンプだ。DeNAは2日、青山道雄ヘッドコーチ(62)、小池正晃外野守備走塁コーチ(41)がPCR検査の結果、新型コロナウイルスの陽性判定を受け、相川亮二バッテリーコーチ(45)は濃厚接触者疑いで、自主隔離となった。3コーチはいずれも無症状で、小池、相川両コーチは、タブレット端末を経由して「リモート指導」を行った。

 「ウィズコロナ」のシーズンを戦い抜く一手を、DeNAが繰り出した。メイン球場の一塁ベンチ付近。「あ~、もうちょっと選手の間隔をあけて取り組もう。そう、いいよ」。ゴロ捕球を練習する伊藤光、戸柱ら捕手陣のそばで、耳にするはずのない声が響いていた。声の主は相川新バッテリーコーチだ。

 新型コロナウイルス濃厚接触者の疑いで、自主隔離中。ただ、練習を欠席したわけではなく、リモートで参加していた。スタッフが手にするタブレット端末を介してライブ映像を見ながら、練習方法を指示していた。

 同じ時間帯に行われた走塁練習や、その後の外野守備練習でも、無症状ながら陽性判定を受けた小池外野守備走塁コーチが、同様にタブレット経由で指導した。6年ぶり最下位からの「横浜反撃」へ。時間を無駄にしたくない三浦監督の思いに、創意工夫が武器の球団側が応えた形だ。コロナ下でのキャンプの難しさについて「こればかりは仕方ない」と語り、「スタッフが本当にいろいろ手配してくれている」と感謝の思いを口にした。

 今キャンプは前年よりもナインの居残り練習の時間は、1時間ほど長い。98年日本一メンバーで今季就任した石井野手総合コーチは「最下位のチームは他のチームより練習をしないと」と訴える。キャンプ2日目で試練に直面したが、「最先端を目指すチームのリモートコーチ。いいよね」と喜びつつ、「でもシーズンを勝ち抜いて初めて“いいキャンプだった”となる」と表情を引き締めた。(大木 穂高)

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