日本ハム・杉谷 レギュラー獲りへ万全、武井壮臨時コーチの教えで下半身の不安消えた

[ 2022年2月3日 05:30 ]

<日本ハム名護キャンプ>(右から)五十幡、杉谷に話しかける新庄監督
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 「野生化計画」を標ぼうする日本ハム・杉谷拳士内野手(30)が2日、沖縄・名護キャンプを訪れた「百獣の王を目指す男」ことタレント・武井壮(48)と融合した。新庄監督の招きで特別講師を務めた武井に質問をぶつけ、コンディショニングについて合点のいく答えをゲット。レギュラー奪取を誓うシーズンへ収穫大の一日となった。

 杉谷の「野生化計画」は「シーズン4」に入っている。昨季終了から専属トレーナーをつけ、大きく盛り上がった筋肉を獲得。3~4キロの体重増にも成功している。「カンガルーパンチ」などの多彩な技に「ゴリラボディー」が交わって万全…と思いきや、クリアしたい悩みがあった。

 「札幌ドーム(のグラウンド)が硬い中、ここ何年か下半身のコンディションが上がらない状況が多かった」

 うってつけの先生がそこに現れた。「パーフェクトボディーコントロール」理論を構築し、アスリートとして陸上十種競技の日本王者となったほかに、指導者としても豊富な経験を持つ武井だ。杉谷は座学の時間に、この特別講師を生かした。

 「コンディショニング関係のことも凄く熱く語っていただいた。疑問に思っていたことをどんどん質問させてもらい、解決できた」

 下半身の不安を、その箇所を鍛えて力を集中させてカバーしようとしていたのが杉谷。武井の教えは異なっていた。「そこの部分に100%の力を発揮するのではなく、手の振り方、股関節の使い方にも何%か分散した方が負荷がかからないということだった。僕の思っていたことは違うんだなと感じた」。SNSを使ったメッセージのやりとりはあったものの、対面したのは初めて。「楽しみにしていた」という時間を有意義に過ごした。

 新庄監督がアイデアを出した「フラフープ通し」の送球練習と、投手の映像が映るバーチャルマシンを使った打撃練習にも熱を込めた。バーチャルマシンは今年「欠場」した正月番組のリアル野球盤と同じ仕様だったが「キャンプはキャンプ。(思い出すことは)特にない」と言い切り、「意図をしっかり理解して練習できた。マシンは思ったより物凄く速かったですけど、これから対応していければ」と話した。定位置を獲るため、実戦での結果に全てをつなげていく。(和田 裕司)

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2022年2月3日のニュース