大谷の満票MVP受賞に米国各メディアは肯定的「みんな納得」 ブルージェイズのファンは異議あり!

[ 2021年11月19日 10:47 ]

満票でア・リーグにMVPに選出されたエンゼルスの大谷(AP)
Photo By AP

 投手としてア・リーグのMVPに選出されたのは2011年のジャスティン・バーランダー(タイガース=現アストロズ)以来、10年ぶり12人目(通算13回目)。ベーブ・ルース以来となる投打での活躍とあって、大リーグ公式サイトでは「UNANIMOUS!(満票)大谷がMVPを家に持ち帰る」という見出しを立ててこの快挙を称え、レット・ボリンジャー記者は「野球史上、信じられないシーズンのひとつを送った二刀流の大谷に見合うMVP」と記していた。

 ロサンゼルス・タイムズ紙でも「THE CORONATION IS COMPLETED(戴冠式が完了)」という見出しで報道。「大谷は我々が100年間見たことがなかったことを開幕当初からやっていた」とその功績を高く評価していた。

 ニューヨーク・タイムズ紙の見出しは「みんな納得。大谷がMVP」で、「二刀流のスターは熱心なサポーターたちの気持ちを揺り動かしていたが、記者もまたそれに同意した」と満票での受賞に「異議なし」の姿勢を示した。

 スポーツ専門局「ESPN」のオルデン・ゴンザレス記者は受賞記事の中で、過去3回MVPを受賞しているエンゼルスのチームメート、マイク・トラウト(30)の大谷に関するコメントを紹介。「彼が投げてホームランを打って盗塁をする姿を見ているとまるでリトルリーグに戻ったような感じだった。でも、もっとも印象的だったのはグラウンドの内外でしっかりと準備をしていたこと。あれだけやることがたくさんあるのに、彼はいつも笑みを絶やさなかった」と打者と投手として必要なことをさらりとやってのけていた“日常”を称賛していた。

 またトラウトは自身のツイッターに「チームメートとして(大谷の)成し遂げたことを目撃できたのは特別な気分だった。賞に十分値する活躍」と投稿。ただし次点となったウラジミール・ゲレロJR(22)が所属するブルージェイズのファンからは「同意できない。とてもがっかり」「ウラジミールの方が成績では上回っているのになぜ?」「今季のMVPはジョークか?」といった“批判票”も噴出していた。

続きを表示

2021年11月19日のニュース