オリックス・紅林が明かす 同期の宮城は“かまちょ”「僕の部屋でジャッキーカルパスを勝手に」

[ 2021年10月28日 07:30 ]

オリックス 25年ぶりパ・リーグ制覇

<オリックス宮崎キャンプ休日>ドラフト1位の宮城大弥投手(左、興南)にイチゴをほおばらせる同2位の紅林弘太郎内野手(駿河総合)
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 宮城大弥投手(20)と紅林弘太郎内野手(19)。投打の高卒2年目が躍進の原動力になった。19年ドラフト1、2位で入団した仲のいい同期生だから知る、それぞれの“素顔”を明かした。(取材構成・湯澤 涼)

 プロに入る前から「僕らの学年で左投手だったら宮城が一番」って有名でした。U18の1次合宿の時に話はしなかったけど、初めて見た。第一印象は、小さいオジサン(笑い)。予想以上に小柄で。あいつ猫背だし、ペコペコしているし、でも顔はオジサン(笑い)。

 性格は「かまちょ」(かまってほしい)なのかな。ちょっかい出してくるんです。寮では部屋が隣同士なのですが、僕の部屋に勝手に出入りしているんです。僕がウエートとか練習している間に。半年前からかな、ドン・キホーテでジャッキーカルパスを“箱買い”して部屋に置いているんですが、気がつくと、めっちゃ減っているんです。あいつに食べられているんです。その場で食べているみたいで、包み紙のゴミが部屋のあちこちに落ちていて。最近は僕が部屋にいる時にも勝手に入ってきて食べていく。

 この前なんて、夜の11時くらいかな、そろそろ寝ようかなっていう時に壁をドン、ドン、ドン!って叩いてきて、わざわざLINEで「ゲームで負けてむかついたから。ごめん」とか送ってくるし。本当に腹が立つ。あと冗談だと思うんですが、球宴から帰ってきた時に「楽天の則本(昂)さんやソフトバンクの甲斐さんと仲良くなったから“こうやれば紅林は抑えられます”って言っておいた」って(笑い)。ひどくないですか?

 野球のことになると、人が変わる。淡々と投げているように見えて、試合前はいつも「ヤバい、ヤバい」って緊張しているんですが、しっかり練習をやっているから、いい投球ができるんだと思います。私生活でも、僕は普段から時間ギリギリになって行動するんですけど、あいつは余裕を持って行動して、先に先にっていう感じ。

 僕らの世代には、奥川や佐々木朗もいる。高校の時から注目されていて、同級生だし、いろいろ思う気持ちはずっと持っていました。1軍の舞台で対戦できるなんて思っていなかったけど、対戦できて素直にうれしい。自分が成長できていると感じられています。

 【宮城はこんな選手】
 ★生まれ&サイズ 2001年(平13)8月25日生まれ、沖縄県出身の20歳。1メートル71、80キロ。左投げ左打ち。血液型A。
 ★球歴 4歳で野球を始め、中学で宜野湾ポニーズに所属。興南1、2年夏ともに甲子園出場。19年ドラフト1位で今季推定年俸870万円。
 ★趣味 「マイブームってなんですか?ハマっていることですか。YouTubeでドッキリ系をやっている“ばんばんざい”さんを見ることですね。ミーハーなんです」。
 ★今季成績 23試合で13勝4敗、防御率2.51。

 【紅林はこんな選手】
 ★生まれ&サイズ 2002年(平14)2月7日生まれ、静岡県出身の19歳。1メートル86、94キロ。右投げ右打ち。血液型B。
 ★球歴 小2で青島ホークスで野球を始め、駿河総合では1年春からベンチ入りして同夏に正遊撃手。甲子園出場なし。高校通算40本塁打。19年ドラフト2位で今季推定年俸720万円。
 ★登場曲 ロックバンド「X JAPAN」の「紅」で高校時代も応援歌。父・将弘さんがX JAPANのファン。
 ★愛称 「ベニ」。
 ★今季成績 136試合に出場し打率.228、10本塁打、48打点。

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2021年10月28日のニュース