DeNA正捕手・山本祐大がトレードのチーム事情と思惑 看板選手手放しても…先発陣補強急務

[ 2026年5月13日 05:30 ]

異例のトレードとなったDeNA・山本祐大
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 DeNA・山本祐大捕手(27)と、ソフトバンクの尾形崇斗投手(26)と井上朋也内野手(23)の1対2の交換トレードが成立し、両球団が12日に発表した。DeNAにとっては24年にベストナイン、ゴールデングラブ賞を獲得した正捕手・山本をシーズン序盤、しかも対戦がある交流戦を前にしたタイミングで放出する衝撃のトレード。移籍劇の背景にあるチーム事情と思惑に、球団の担当記者が迫った。 

 DeNAは近年、先発陣が“助っ人頼り”の編成になっていた。将来的に先発陣の柱になれる日本人投手と期待し、尾形に白羽の矢を立てた。ジャクソンやケイの穴を埋める存在として期待された新戦力のデュプランティエとコックスが早々に故障離脱した誤算もあった。木村洋太球団社長は「今年優勝するため。そして中長期で強いチームであり続けるために必要なことを考えた」と説明した。

 シーズン序盤に育て上げた正捕手を手放す異例のトレード。球団の看板選手でもある山本は強打と堅守で、今季も28試合に出場していた。一方で、高卒4年目の松尾は伸び盛りで、山本と併用されながら着実に力をつけてきた。経験豊富な戸柱も控える層の厚さもある。リーグ屈指の攻撃力を誇り、総得点152はリーグ2位だが、総失点148は同ワースト、チーム防御率3・45は同5位。28年ぶりリーグ優勝を目指す中で、補強ポイントは明白だった。

 最速159キロを誇る尾形は今季、先発転向に挑戦するも開幕ローテーションから外れ、中継ぎとして10試合で防御率3・00。12イニングで19三振と、高い奪三振能力がある。2軍では今季の2試合を含めて計10試合に先発。1軍では経験ないが、先発として大きく飛躍する可能性を秘めている。

 26日に開幕する交流戦でソフトバンクとも対戦する。木村社長は「代償なしにプラスはつくれない」と投手陣の整備を優先した。(重光 晋太郎)

 【過去の“正捕手”トレード】

 ☆田淵幸一 阪神の4番として38本塁打した78年オフに「世紀のトレード」で所沢移転1年目の西武に移籍。自身と古沢憲司、相手は真弓明信、竹之内雅史、若菜嘉晴、竹田和史の2対4のトレードだった。

 ☆矢野燿大 97年オフに大豊泰昭とともに、関川浩一、久慈照嘉との2対2のトレードで中日から阪神に移籍。阪神で正捕手となった。

 ☆大久保博元 西武時代の92年5月に巨人の捕手・中尾孝義と交換トレードで移籍。移籍後は84試合に出場し15本塁打、打率.277をマークした。

 ☆炭谷銀仁朗 21年7月に金銭トレードで巨人から楽天に移籍。岸、田中将(現巨人)らの先発時にマスクをかぶった。

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