また大谷に“勲章” メジャー記録の3戦11四球 16年ハーパー以来史上2度目

[ 2021年9月26日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス5ー6マリナーズ ( 2021年9月24日    アナハイム )

<エンゼルス・マリナーズ>9回1死、大谷は申告敬遠で苦笑いしながら一塁へ向かう(撮影・沢田 明徳)
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 ついにメジャー記録…。エンゼルスの大谷翔平投手(27)は24日(日本時間25日)、マリナーズ戦で2つの申告敬遠を含む4四球など1打数無安打。16年のナショナルズのブライス・ハーパー外野手(28=現フィリーズ)がマークした「3試合で11四球」のメジャー記録に並んだ。エ軍は進出が消滅しているポストシーズン争いが、大谷の四球に直結。逆転本塁打王へ、窮地に追い込まれている

 首を傾け、苦笑いを浮かべた大谷が一塁へ歩きだす。エンゼルスタジアムは大ブーイングだ。1点を追う9回1死走者なし。初球から外角へボールが2つ続くと、マ軍ベンチは申告敬遠を告げた。この試合4つ目の四球だった。

 「マ軍はプレーオフ進出を目指していて、彼らは負けることが許されない。進出が決まらない限り、こういうことになるだろう」

 ジョー・マドン監督はそう振り返ったが、メジャー史上2度目の珍事だ。22日のアストロズ戦から3試合で11四球。16年のハーパー以来、史上2人目のメジャー最多タイ記録となった。また「3試合連続の3四球以上」は、メジャー最多通算762本塁打のB・ボンズ(ジャイアンツ)が03年に記録して以来18年ぶり。25日も同様なら1930年のB・ルース、1957年のM・マントルが記録した「3四球以上」のメジャー最多となる「4試合連続」の歴史的記録に並ぶことになる。

 この四球禍に米メディアも注目する。マドン監督の試合後会見の1問目も「大谷の4四球」について。同じ質問が飛んだマ軍のスコット・サービス監督は「彼は45本塁打するなど驚異的なシーズン。特別なことではなく、普通のこと。我々にとってシーズンの大事な時だからこれでいい」と話し、不機嫌そうに席を立った。それでも9回は指揮官が「普通の考えではない」という同点の走者を出すリスクを冒しながら、後続を抑える作戦がはまり6連勝を飾った。

 01年以来のプレーオフ進出を狙うマ軍の作戦は、米メディアも「定石通り」と捉える。だが、MLB公式サイトの記者が自身のツイッターで「私も3000マイル(約4827キロ)離れたところから大谷の申告敬遠に対してブーイングだ」と投稿。エ軍の公式ラジオ局のトレント・ラッシュ記者も「故意四球を禁止してくれ」と投稿するなど、大谷びいきの米国メディアは、嘆き節の連続だった。
 3日間、15打席で勝負された4打席は内野ゴロ1つに3三振。残り8試合。マドン監督は「もちろんタイトルは欲しいだろう。ストライクを投げてもらえなければ、それはほとんど不可能だ」とため息交じりだった。(柳原 直之)

 ≪16年のハーパー≫ 前年に打率.330、42本塁打、99打点でMVPに輝き、警戒されていた。大リーグ記録の3戦11四球のうち最初の2試合は、現在エ軍のマドン監督が指揮していたカブス戦。5月8日は3敬遠を含む6四球と1死球で7打席全出塁も、試合はカブスが延長13回にサヨナラ勝ち。4連戦で計13四球と徹底的に勝負を避けた。

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