西武・田村 プロ5年目“無印男”涙の1勝 勝ちも負けもセーブもホールドもなし

[ 2021年9月25日 05:30 ]

パ・リーグ   西武5―4ロッテ ( 2021年9月24日    メットライフD )

<西・ロ>涙を拭いながらインタビューに応じる田村(撮影・白鳥 佳樹)
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 苦節5年、通算66試合目に刻まれた「1」。プロ初勝利を挙げた西武・田村は、お立ち台で「なかなか、ここまで結果が出ない日が続いたけど…」と声を詰まらせた。これまでの道のりを思い起こし、涙腺が決壊した。

 今井が3回4安打3失点で降板。1点を追う4回から2番手で登場した。2死から安田にソロを浴びたが、その裏に同点に。5回を無失点で切り抜け、直後に打線が勝ち越してくれた。救援陣が6回以降を無失点。白星が転がり込んできた。

 兵庫県出身の27歳。オリックス時代のイチローがブレークした94年の9月19日午前11時1分に誕生し、教師の父・篤史さんが当時1年1組の担任だったことで「いちろう」と名付けられた。報徳学園では1年夏の甲子園で4強入り。「スーパー1年生」「報徳のイチロー」と騒がれ、立大を経て入団した。チームで豊作と言われる16年のドラフト6位で、3位の源田は12球団No.1の遊撃手に成長。5位の平井は19年に81試合登板のパ・リーグ新記録を樹立した。

 「源田さん、平井さん、たっちゃん(今井)の3人は早くから活躍していたので、いつかは自分も同じ舞台で戦えるようにと思ってずっとやってきました」。自身はこれまで、ほとんどがビハインドでの登板。勝ち負け、セーブ、ホールドも0だった。「それが自分の役割。いつか付けばいい」と言い聞かせ、必死に投げてきた。

 同期のドラフト1位・今井を救う力投。就任5年目の辻監督も「私の同期でもあるしね。アイツは真面目に頑張ってきたからうれしい1勝」と喜んだ。カクテル光線を浴びた田村の笑顔は、誰よりも輝いていた。(花里 雄太)

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