履正社・岡田龍生監督 東洋大姫路の次期監督最有力候補に浮上 藤田監督は来年3月末で退任

[ 2021年9月25日 10:00 ]

2019年夏に、春夏通じて甲子園初優勝を果たし胴上げされる履正社の岡田龍生監督

 2019年夏の甲子園大会で全国制覇を果たした履正社(大阪)の岡田龍生監督(60)が、東洋大姫路(兵庫)の次期監督の最有力候補に挙がっていることが24日、関係者の話で分かった。早ければ10月中にも正式決定する見込み。

 11年2月から東洋大姫路の指揮を執る藤田昭彦監督(64)が任期満了に伴い、来年3月末で退任することがこの日までに判明。同校はすでに後任の選定作業に入っており、OBで指導力が高く甲子園での実績もある岡田氏に白羽の矢が立ったもようだ。同氏も履正社を来年3月末で定年を迎える。

 岡田氏は東洋大姫路で主将を務めた3年時の79年選抜に三塁手として出場し4強入り。準決勝で牛島和彦―香川伸行のバッテリーを擁した浪商(現大体大浪商)に敗れた。その後は日体大、社会人の鷺宮製作所で内野手としてプレー。85年から桜宮(大阪)のコーチを2年間務め、矢野燿大(現阪神監督)も指導した。

 87年4月に当時、甲子園出場のなかった履正社の監督に就任。初めて大阪大会決勝まで進んだ97年夏に関大第一を下し甲子園初出場を果たした。06年選抜で2度目の甲子園出場して以降は常連校に育てあげ14、17年選抜では準優勝し19年夏に全国制覇を成し遂げた。T―岡田(オリックス)、山田哲人(ヤクルト)ら多くのプロ野球選手も輩出している。

 東洋大姫路は77年夏に全国優勝するなど春夏通算19度の甲子園出場で33勝を誇るが、2011年夏を最後に甲子園から遠ざかっている。

 ◇岡田 龍生(おかだ・たつお)1961年(昭36)5月18日生まれ、大阪府出身の60歳。主将だった東洋大姫路3年春の選抜に出場し4強入り。日体大、鷺宮製作所では内野手としてプレーした。桜宮でコーチを2年間経験し87年4月に履正社の監督就任。97年夏に甲子園初出場を果たし2019年夏に全国制覇。監督として春夏通算13度(中止となった20年選抜含む)の甲子園出場で通算22勝。保健体育科教諭。

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