中日・渡辺 木下雄介さんに捧げるプロ初弾「育成上がりで同学年。共通する仲間。見てくれていたと思う」

[ 2021年8月18日 05:30 ]

セ・リーグ   中日3ー0広島 ( 2021年8月17日    バンテリンD )

8回、右越えソロを放つ中日・渡辺
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 初めて上がったお立ち台で、声を詰まらせた。中日は今月3日に木下雄介投手が27歳で急逝してから初白星。今季初スタメンで決勝打とプロ初本塁打を放ち、後半戦初勝利の立役者となった渡辺が、天国に思いをはせた。

 「木下はいろいろと共通点があって、育成上がりですし、同学年。共通する仲間。見てくれていたと思う。うれしい勝利」

 3回2死二塁、相手先発・森下から「どんな球でも食らいついてやろうと思った」と決勝打となる先制打を左前に放つと、2点リードの8回にはケムナの直球を右翼席へ運ぶプロ初アーチ。「無事に入って良かったです」と広大な本拠地での一発に笑みがこぼれた。

 木下雄と同じ3桁の背番号からはい上がった苦労人。少ないチャンスをものにしなければ支配下になれず、1軍の舞台に立てない育成選手の境遇を誰よりも理解している。今季は開幕から2軍暮らしだったが、エキシビションマッチで結果を残し、後半戦から1軍に昇格。「この舞台でどう活躍できるかを考えてやってきた。今季初スタメンはすごく大事と思っていたので、思い切っていきました」と仲間が立ちたかった場所で躍動し、弔いの白星をささげた。

 チームは森下に通算6度目の対戦で初めて土を付け、前半戦から続いた連敗を6でストップ。与田監督も「(木下)雄介がいろんな意味で、われわれを応援してくれている」と右腕に感謝した。「僕が起爆剤になって、ここから勝ちを積み重ねていきたい」と渡辺。逆境に強い育成魂を見せる。

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