広島・田村俊介 高校1年秋にセンバツの夢断たれた因縁の球場で昇格即タイムリー 勝負の5年目アピール

[ 2026年5月13日 05:05 ]

セ・リーグ   広島3─5巨人 ( 2026年5月12日    岐阜 )

<広・巨(6)>4回、田村は同点適時打を放ち、ガッツポーズを決める(撮影・椎名 航)
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 広島・田村俊介外野手(22)が12日、思い出の球場で昇格即同点打を放った。巨人戦(岐阜)に「8番・左翼」で今季初先発し、1点を追う4回1死満塁の好機にフォークを右前へ。「勝負の年」と位置付ける5年目に、確かな一歩を踏み出した。試合は、同点の9回に中崎翔太投手(33)が佐々木にサヨナラ2ランを被弾。借金は再び今季最多の8に膨らんだ。

 巻き返しに燃える22歳が、敗戦の中で存在感を発揮した。左太腿裏肉離れで離脱した秋山に代わって今季初昇格し、巨人戦に「8番・左翼」で今季初先発した田村。見せ場は、1点を追う4回1死満塁の好機だった。

 「1打席目(2回無死一塁)が中途半端なスイングで併殺になったので、何とかしたいと思っていた。まずしっかりバットに当て、事を起こせるようにしようと。食らいつく気持ちで入りました」

 戸郷が投じた初球の低めスライダーを空振り。この時“いける”と直感し、「高さを設定して逆方向へ打つ」イメージを膨らませたという。捉えたのは、カウント1―2からの低めフォーク。打球は右前で弾んだ。今季初安打、初打点だった。

 田村にとっては、プロ初となる地方球場での試合。長良川球場にはホロ苦い思い出が刻まれていた。愛工大名電高1年秋の秋季東海地区大会。19年10月27日の準々決勝で、1学年上の佐々木泰が率いる県岐阜商に3―5で敗れ、選抜出場の夢が絶たれた。

 「個人的な成績は覚えていませんが、僕は負けた。勝った佐々木泰さん(県岐阜商)が選抜に出ました」

 その試合に、田村は「3番・投手」で先発出場。投げては4回1/3で4失点、打っては4打数1安打だった。以来7年ぶりの長良川。昇格即スタメン起用した新井監督は「難しいボールだったけど、食らいついていいヒットだった」と称えた。

 3―2の7回2死二塁の左翼守備では、同点打となった平山の打球にチャージしながら捕球し損ね「アウト、セーフに関係なく、あそこはしっかり捕って本塁返球し、完結させないといけなかった」と反省。それもこれも明日への糧になる。

 「一本出たのは良かったけど、他の打席の内容が全然良くなかったので、どんな投手が来ても合わせられるように、準備をしっかりしたい。守備でも、同じミスが出ないようにしっかり練習したい」

 勝負の年と位置付ける5年目。田村は、確かな手応えと反省を胸に刻み、もっと輝く明日へ一歩を踏み出す。(江尾 卓也)

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