広澤克実氏 偶然に打てたのではなく技術的に“改善”された阪神・大山の一発 巨人戦では期待してもいい

[ 2021年7月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神6-5ヤクルト ( 2021年7月8日    神宮 )

広澤克実氏
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 【広澤克実 視点】大山はホームランを打った打席では軸足となる右足に、しっかり体重が残ってスイングできていた。大山は「前でさばきたい」という考え方なので踏み込む足=左足が着地したときに重心が前に少し移動するのはいいのだが、結果が出ていないときはそれが過ぎて「突っ込んだ」状態にまでなっていたから、真っすぐには差し込まれ、変化球には泳がされてしまっていた。

 打順が4番から6番に降格し、いまは下位打線の7番にまで下がっている。意地もプライドもあるだろう。本人にしかわからないキャプテンとしての責任感もゼロではないはずだ。初戦の先制弾につづき、この日は決勝3ラン。そういうもろもろのメンタル的な部分でホッとしたとも推測するが、技術的な面でも“改善”されたのではないか、と見る。偶然に打てた一発ではない。スランプも長いが、打ち出したら爆発的なすごみも見せるタイプの打者。打順はすぐには元には戻らないと思うが、きょうからの巨人戦では期待してもいい。(スポニチ本紙評論家)

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2021年7月9日のニュース