エンゼルス・大谷「三刀流」実現 メジャー移籍後初の左翼守備 打ってはリーグ2位タイ6号ソロ

[ 2021年4月26日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス2ー16アストロズ ( 2021年4月24日    ヒューストン )

アストロズ戦の8回、左翼でメジャーで初めて野手として守備に就いたエンゼルス・大谷
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 エンゼルスの大谷翔平投手(26)が24日(日本時間25日)、アストロズ戦に「2番・DH」で出場し、3回に3試合ぶりでア・リーグ2位タイとなる6号ソロを放った。2―16の大敗で4連敗を喫した中、8回にはメジャー4年目にして初めて野手として左翼の守備に就いた。日本ハム時代の14年以来7年ぶりで、「三刀流」をついに実現させた。

 ジョー・マドン監督には「天使のささやき」だった。2―13の8回無死二塁。敗色濃厚の中、4番手ローウェンの球数は52球となり、これ以上の投手起用は避けたかった。

 「レフトを守りますよ」

 DHで出場し、ベンチで戦況を見守っていた大谷が志願した。左翼に回っていた捕手ベンブームが投手に。大谷は外野手アップトンの黒いグラブを借りて、さっそうと左翼の守備に就いた。
 「あれは緊急事態だった。いろいろな起用法を考えていたが、彼のおかげで野手の登板がやりやすくなった」と指揮官。野手を使い果たし、2日前に左肘に受けた死球の影響で出場できないトラウトしか残っていない。チーム事情を悟った二刀流に迷いはなかった。

 守備に就くのは日本ハム時代の14年7月13日のソフトバンク戦以来、2477日ぶりだった。守備に就いた直後、タッカーが左翼へ本塁打。落ちてきた打球を拾い、左翼席の敵軍ファンへボールを返した。1死からのストローの左翼線二塁打は落ち着いて処理。これが唯一の守備機会だったが、目立つ場面もあった。敵軍ファンが左翼フェンス際に落としたサングラスをわざわざ拾いに向かい、客席に投げ返した。SNSではこの映像が拡散され「本物のエンゼルだ」などとナイスガイぶりに感嘆の声が上がった。

 3回にはトラウトに並ぶチーム最多でリーグ2位タイの6号ソロを中越えに放った。シーズン51発ペース。好調な打撃に、今季は「投手・大谷」も復活した。さらにメジャーで初めて外野守備に就き、「三刀流」という新たな選択肢を示した。大谷が投打同時出場の「リアル二刀流」の降板後に外野へ回ったり、外野で先発出場すればプホルスらをDHで起用することができ、チーム力は上がる。

 「翔平はグラウンド上のことなら何でもできる」とマドン監督。故障のリスクと隣り合わせとはいえ、無限の可能性を秘めた男だ。

 ▽大谷の外野出場 日本ハムで新人だった13年に外野手として54試合、翌14年にも8試合に先発出場した。同年7月13日のソフトバンク戦に「3番・左翼」で出場して以降は途中出場を含めて守備に就いていなかった。14年途中から登板前日、翌日は休養日に充て、その他はDHで出場する「二刀流ルーティン」が確立し、エンゼルス移籍後も踏襲されていた。

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