エンゼルス・大谷 監督と理解し合える環境が整って実現した「三刀流」 志願の左翼出場

[ 2021年4月26日 02:30 ]

ア・リーグ   エンゼルス2ー16アストロズ ( 2021年4月24日    ヒューストン )

<アストロズ・エンゼルス>6号本塁打を放ちホームインする大谷(AP)
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 【記者の目】メジャー4年目でついに実現したエンゼルス・大谷の守備機会。知将ジョー・マドン監督の柔軟な思考に加え、2人の円滑なコミュニケーションが二刀流の新たな形を次々と生んでいる。

 キャンプから話し合いを重ね、出場可否は大谷の意向が尊重される形になった。指揮官も就任2年目で大谷の性格を熟知。今季は投打同時出場や登板前日と翌日の打者出場も実践済みで、お互いを理解できる環境が整ったからこそ「志願」の左翼出場が実現した。

 唯一のリスクは故障だろう。最終的に自分の体は自分にしか分からない。開幕直後に「自ら出場有無のストップをかけられる?」という問いに「それはしなければいけない」と話したように、自らの冷静な判断が問われる。

 マドン監督は、大谷を「本物のアスリート」と評する。今後も守備機会はあるだろう。日本ハム時代に自己最速の165キロを計測した時のように、ポストシーズンや勝負どころではDHで出場後の抑え起用の可能性もあり得る。二刀流の可能性を広げた志願出場だった。(MLB担当・笹田幸嗣通信員)

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