巨人・今村 時には必要、自信の「根拠」をつくるための数字

[ 2021年4月16日 09:00 ]

巨人・今村(撮影・成瀬 徹)
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 量より質。何も考えずに練習しても意味がない。だが、自信の「根拠」をつくるための数字は必要なのだと巨人・今村の姿を見て感じた。

 プロ10年目で初めて開幕ローテーション入りした左腕。11日の広島戦では自己最多142球の熱投で3年ぶり2度目の完封勝利を挙げた。登板3試合全てでハイクオリティースタート(7回以上で自責点2以下)を達成し、防御率0・78。存在感は増すばかりだ。

 キャンプでは「1000球の投げ込み」をテーマに掲げた。菅野や坂本ら実績あるベテランらとともに個別に調整が任されたS(スペシャル)班でのスタートだったが「僕はローテーションをつかむためにアピールしなければいけない立場。自分を追い込む」と初日から捕手を座らせた。4勤1休で進むキャンプ。1クールで3回のブルペンを目安に、肩で息をしながら150球以上を投げた日もあった。

 「疲れているなかで投げるのが大事だと思っている。投げて体力を付けないといけない」。シーズンの目標は100イニング登板。そのために必要なものは何か。桑田投手チーフコーチ補佐と意見交換した上で投げ込みを敢行し、最終的には1020球を投げた。オープン戦もアピールを続けた27歳は見事に開幕3戦目の先発をつかみ、今では投手陣に欠かせない存在となっている。

 尊敬する内海(現西武)がつけていた背番号「26」を今季から背負う。だからこそ「背番号に恥じないよう、チームを支えられる投手に」と思いは強い。以前に出演したバラエティー番組で少年から「5回くらいからスタミナが切れる」と指摘され、何も言い返せずに苦笑いを浮かべていた今村はもういない。

 数をこなす練習は時代遅れの風潮があるが、時には必要だ。数字の裏付けは自分の自信に変えられるから。目標を設定し、それをやりきることの大切さを今村が証明している。(記者コラム・小野寺 大)

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