雨天中止の喪失感を埋める阪神・佐藤輝のハート 「気は優しくて力持ち」を地でいく2枚の写真

[ 2021年4月13日 20:42 ]

外野ノックを終え、佐藤輝(中央)は“近本先輩”(左)らが大量のボールが入ったケースを持っているのを見て…(撮影・坂田 高浩)
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 「気は優しくて力持ち」は、スポーツ少年漫画の「王道」だった。阪神ー広島戦は雨天のため、午後5時20分に中止決定。勝てば、矢野政権下で最多となる貯金8の機会を逃しても、首位阪神からは余裕が漂っていた。

 周囲を見る「ゆとり」は、対戦を一回り終えた佐藤輝にも出てきたのかもしれない。試合前練習。ボールを片付ける近本たちに笑顔で近づくと、「自分が持つっす」とばかりに、たくましい両腕でキャリー。新人らしいムーブメントに、初々しさが見え隠れした。

 2021年の球界に現れたニューヒーロー。横浜スタジアムの「場外弾」で見せた規格外のパワーと、人柄がにじみ出る言動のギャップが大きな魅力となっているのは間違いない。

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