広島・大道がドキドキのプロ初登板初ホールド　ピンチで大山を併殺斬り　同じ新人の活躍刺激に

セ・リーグ   広島4ー2阪神 （ 2021年3月31日    マツダ ）

＜広・神＞8回1死一、二塁、大山（奥）を遊ゴロ併殺に仕留める広島・大道（撮影・北條　貴史）
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　広島ドラフト3位・大道は、プロ初登板から「勝ち継投」の一員として起用され、その役割を果たした。

　4―2の8回に3番手として登板。「（マウンドに）立ったときは緊張しなかった」。先頭の近本には、7球連続のファウルで粘られた。12球目、内角直球で見逃し三振として我慢比べに勝った。

　ただ、ここから余裕が消えていった。糸原に左中間二塁打、続くマルテに遊撃への内野安打を許して1死一、二塁。「少し緊張し始めた。みんながマウンドに集まってくれて、しっかり投げようと思った」。一呼吸置いて対戦した大山をカウント2―2からの直球で遊ゴロ併殺に仕留め、1回無失点でプロ初ホールドを手にした。

　目立つために奪三振にこだわってきた。高校卒業後に地元・埼玉を離れ、青森にある八戸学院大に進学。「無双状態をつくって地方でNo・1になればプロに行けると思った。大学から三振にこだわり始めた」。4年秋に北東北大学リーグ記録に並ぶ1試合18奪三振。空振りを奪うため磨いたスライダー、スプリットをプロ初登板でも駆使。そしてこだわり続けた奪三振でプロ野球生活が幕を開けた。

　「初登板やろ。やるよ」と今季初勝利の床田から勝利球を受け取った。「同期が頑張っているので気が抜けない」。新人の栗林、森浦の活躍を力に変えたプロ初登板だった。（河合　洋介）