明豊、中京大中京のプロ注目右腕・畔柳と真っ向勝負!川崎監督、待球作戦は「全く考えていません」

[ 2021年3月31日 05:30 ]

準決勝に向け調整する明豊の選手たち
Photo By 代表撮影

 第93回選抜高校野球大会は、31日に準決勝が行われる。休養日だった30日、初の決勝進出を狙う明豊(大分)は兵庫県西宮市内で調整。川崎絢平監督は、球数制限で121球がリミットの中京大中京・畔柳亨丞(くろやなぎきょうすけ)投手(3年)との真っ向勝負を宣言した。

 初の決勝進出へ“高嶋イズム”で挑む。今秋ドラフト候補で相手エースの畔柳は、あと121球で1週間500球以下の球数制限に引っかかる。畔柳に待球作戦や、粘って球数を投げさせる展開が有利になる可能性もあるが、川崎監督は「全く考えていません」とキッパリ否定した。

 智弁和歌山時代の恩師・高嶋仁元監督の言葉が胸にある。「いい投手のいいボールを打つために甲子園に来た。高嶋先生がずっとおっしゃってきたこと」。甲子園通算で歴代1位、68勝を挙げた名将の言葉を受け継いだ指揮官は「甘いボールを積極的に打ちにいきなさい」と指示してきた。「生徒に“いつもやっていることを出せ”と言っている以上は、待って、待って(打つ)と言うのは反している。やってきたことを出そうと思う」と明豊野球を貫く。

 この日は兵庫県西宮市内で3時間汗を流した。畔柳対策として、フリー打撃ではマシンと打撃投手の位置をマウンドから2メートル前にして打ち込んだ。準々決勝で3安打3打点など今大会の打率・583の黒木日向は「しっかり初球から真っすぐを捉えられるようにしたい」と意気込んだ。

 2回戦でもプロ注目の小園健太を擁する市和歌山に勝利。積極的な打撃と3試合無失策の堅守でたどり着いた2年ぶりのベスト4。幸修也主将は「チームの目標は日本一」と意気込んだ。

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2021年3月31日のニュース