し烈外野争い勝ち抜く! ソフトB・上林、2点三塁打 開幕戦相手のロッテから価値ある一打

[ 2021年2月25日 05:30 ]

練習試合   ソフトバンク2-3ロッテ ( 2021年2月24日    アイビー )

<ソ・ロ>6回2死一、二塁、右翼線2点適時三塁打を放つ上林(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの上林誠知外野手(25)が24日、ロッテと練習試合で6回に2点三塁打を放った。今キャンプでは実戦5試合で9打数5安打、打率・556と好調。外野手争いは柳田、中村晃、グラシアル、長谷川、佐藤直、柳町らライバルが多いが、レギュラー奪取へ猛アピールを続けている。昨季69試合出場と不本意な成績に終わり、その雪辱に燃えている。

 鋭いゴロが一塁線を破っていった。途中出場した上林が6回2死一、二塁で迎えた最初の打席。カウント1―0から左腕・松永のスライダーをはじき返した。同点に追い付く2点三塁打。三塁に滑り込むと右拳を握った。

 「下半身の使い方がうまくなってきているのでファウルにならなかった。下の動きが良くなると上半身も同じように動く」。今キャンプでは小久保ヘッドコーチと左膝を柔らかく使う打撃に取り組んでいる。3・26開幕戦で激突するロッテを相手に、その成果が結果となって表れた。

 前日23日に行った特打。工藤監督に打撃投手を務めてもらい黙々と打ち込んだ。「監督に投げてもらって、対戦相手も左だったのでいいイメージで打つことができました。監督のおかげと書いといてください」と笑顔で話した。

 打線はロッテ投手陣の前に5回まで無安打に抑えられていた。重い空気を打ち破った一打に、工藤監督は「キャンプから逆方向を意識して、体の開きを抑えているから低めの変化球が打てた。このいい状態を維持して、一昨年、昨年のリベンジを果たせるよう頑張って欲しい」と完全復活に期待した。

 3月11日には東日本大震災から10年を迎える。23日には今春センバツの組み合わせ抽選会が行われ、母校・仙台育英の島貫丞(じょう)主将(2年)が選手宣誓の大役を担うことになった。被災地に勇気を届ける――。その思いは後輩たちと同じだ。「後輩たちに何やってんだと思われたくない。仙台育英卒の中でナンバーワンになれるようにしたい」。自身も12年夏から3季連続で甲子園出場。もっと活躍する姿を見せ、後輩の模範になりたいと語った。

 「目立たないといけない。シート打撃からずっとヒットが打てているので続けていきたい」。18年にレギュラーで活躍し、143試合にフル出場した輝きを取り戻す準備はできている。

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