今年の虎は超高校級投手狙う ドラフト1位候補に市和歌山・小園、高知・森木をリストアップ

[ 2021年1月25日 05:31 ]

阪神が今秋のドラフトで最上位候補としてリストアップする高知・森木大智(左)と市和歌山・小園健太

 阪神が今秋ドラフトへ向け、市和歌山・小園健太投手、高知・森木大智投手(ともに2年)を最上位候補としてリストアップしていることが24日、分かった。球団はすでに今月上旬、今年最初のスカウト会議をリモート開催。豊作と言われる高校生投手を中心に、ドラフト戦略を練り上げていく算段だ。

 昨年は1位・佐藤輝(近大)を筆頭に、即戦力を重視したドラフトを展開した阪神。目前の補強ポイントを埋めるためで、育成選手を含む指名全9選手のうち、高校生は7位・高寺(上田西)一人だった。その結果を踏まえた今年は、将来を見据えて高校生重視の方針にかじを切る。

 現時点で1位指名の筆頭候補には、2人の高校生投手の名が入っているもよう。市和歌山・小園と高知・森木だ。球界関係者も「阪神は昨年秋の時点から小園君と森木君を高く評価し、注目しています。2人とも150キロ以上を投げ、体格にも恵まれています。小園君は制球力も高く完成度が高い。森木君は昨年の高橋宏(中日1位)をほうふつさせる好投手です」と話した。

 完成度が高いのは小園だ。1メートル85、91キロのめぐまれた体格から、最速152キロを投じる本格派右腕。持ち味の直球に加え、切れ味鋭いカットボール、ツーシームを操り、制球力も高い。

 中3夏、貝塚ヤングで全国制覇した実績を引っさげ高校球界へ。1年春からベンチ入りし、昨秋は近畿大会4強入りの原動力として今春選抜出場を決定的なものとした。オフは増量に取り組んで体重6キロ増に成功と、さらにスケールアップ。5日の始動日には「高卒でプロ野球というのを目指している中でドラフト1位を一つの目標にしてやっています」と目標を掲げた。今年のアマチュア球界で注目度No・1の逸材だ。

 小園と双璧の評価を受けるのが森木だ。こちらも1メートル84、87キロと体格にめぐまれ、最速151キロの大型右腕。高知中3年時に軟式野球の全国大会で春夏連覇を達成し、将来を嘱望される存在だった。

 高校入学後も順調に成長。昨秋は高知2位で臨んだ四国大会で初戦敗退し、今春選抜出場は絶望的だが、まだ夏を残している。4日の始動日には(1)夏の甲子園出場(2)155キロ到達(3)高卒ドラフト1位でプロ入り――と三大目標を掲げ、「勝てる投手になりたい」と言葉に力を込めた。絶対的評価を勝ち取るべく高校最後の年に臨む。

 ともに高卒プロ入りを目指す「ダイヤの原石」。阪神は将来のエース候補の獲得を見据え、密着マークして真価を見極めていく見込みだ。

 ◆小園 健太(こぞの・けんた)2003年(平15)4月9日、大阪府貝塚市出身。小1から野球を始め、貝塚一中では「貝塚ヤング」に所属し3年夏の全国選手権制覇。市和歌山では1年春からベンチ入り。1メートル85、91キロ。右投げ右打ち。

 ◆森木 大智(もりき・だいち)2003年(平15)4月17日、高知県土佐市出身。蓮池小3年から「高岡第二イーグルス」で野球を始め、軟式野球部に所属した高知中3年時に全国大会で春夏連覇。高知では1年春の四国大会からベンチ入り。1メートル84、87キロ。右投げ右打ち。

 ◯…今秋ドラフトでは小園、森木を筆頭に高校生投手が豊作だ。2投手に続くドラフト上位候補としては、最速150キロを誇る大型左腕の松浦、同154キロ右腕の関戸の大阪桐蔭コンビが挙がる。最速151キロ右腕の中京大中京・畔柳、1メートル93の長身から145キロ前後の直球を投げ下ろす天理・達も有力候補だ。また大学・社会人の投手では早大・徳山、三菱重工West・森、三菱自動車倉敷オーシャンズ・広畑が上位候補に入ってくる。

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