楽天の守護神・松井 マー君からの助言で意図的に高め直球投げる! フォームも改良

[ 2021年1月25日 05:30 ]

投球練習をする松井 (撮影・白鳥 佳樹)  
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 「師匠」の金言で進化を目指す。楽天・松井が、合同自主トレを行っていた田中(ヤンキースからFA)の助言をもとに、新たなスタイル確立に取り組む。

 昨季は先発に転向したが、チーム事情で10月から救援に復帰。今季はすでに、石井監督兼GMから守護神の指名を受けた。19年セーブ王の結果への鍵は「高め」と「姿勢」だ。まずは高め。きっかけは田中の一言だ。「ストライクゾーンの高めにフル(パワー)で投げて勝負する配球もありなんじゃない」。これまで高めで打ち取ることはあったが、意図的ではなかった。

 フライボール革命でアッパー気味に強振するメジャーの強打者に対し、田中はあえて高めの直球でファウルを打たせたり空振りを奪い、低めのスプリットを生かした。松井は「僕は元々、球が高い。低めに狙って高めにいくのではなく、効果的に高めを狙う」と今後の実戦でこれまでにない配球の確立を図る。

 力強い直球を高めに思い通りに投げるためには、効率よく力を伝えるフォームが必須。ポイントは右足を上げた際の「姿勢」だ。「足を上げた時に体が後ろ(三塁側に)に反ってしまっていた。それだと力が分散してしまう」。背中を丸めながら腹筋を鍛えるなど、理想の姿勢習得への努力を続ける。この日、公開した楽天生命パークでの自主トレでは、フォームを意識して立ち投げで30球のブルペン投球を行った。

 21日まで約3週間、練習をともにした田中の去就は未定。石井監督兼GMは、日本球界復帰の場合は楽天にとラブコールを送る。松井も「もしチームメートになったら学ぶこともあると思う。そうなればうれしいし楽しみ」と期待。「東日本大震災から10年。東北に優勝を届けて、みんなでハッピーになりたい」。13年のリーグ優勝と日本一の立役者になった師匠のように、チームを頂点へと導く。(重光 晋太郎)

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2021年1月25日のニュース