金言を胸に逆襲だ 広島・小園はヤクルト山田哲の助言受け、レベルスイングにトライ

[ 2021年1月25日 05:30 ]

マシン打撃をする広島・小園(撮影・河合 洋介)
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 広島・小園海斗内野手(20)が24日、今月10日から21日まで参加した山田哲、川端らヤクルト勢との合同自主トレで「金言」を授かったことを明かした。確実性を高めるために、レベルスイングへの修正を助言されて猛練習。大野練習場での合同練習に合流し、高卒3年目で初となる春季キャンプ2軍スタートからの逆襲を期した。

 セ・リーグ最高峰の打者から見れば、小園の打撃は伸びしろ満載だった。ヤクルト勢が行った愛媛での合同自主トレに志願して初参加。スイングを確認した山田哲から「人ができないことができるけど、みんなが普通にできることはできていない」と伝えられた。

 優れた打撃技術から「人ができない」内角球の反応を得意とする一方で、「みんなができる」真ん中付近の甘い球を打ち損じる傾向にある。そこで課題の確実性を高めるために提案されたのが、これまでの「ダウン気味」から「レベルスイング」への修正だった。同じ左打ちで、15年に首位打者と最多安打を獲得した川端には打撃練習に付き添ってもらい、「いいんじゃない」と太鼓判も押された。

 「ダメなところを指摘してもらった。今まではスイングのバリエーションが一つしかないと言うか……。率も残りにくいし、捉えるのもなかなか難しかったけど、まだまだいけるんじゃないかと思った」

 山田哲がルーティンとする11種類のティー打撃もいくつか実践。合同練習中には真横からのトスを捉えることでレベルスイングの軌道を確かめるなど、練習方法も持ち帰った。

 「朝10時から午後5時まで練習。めっちゃ濃かったし、しんどかった。3割とか、首位打者を獲っている(川端)慎吾さんにも話を聞けた。打ち方も教えてもらえて、かなり勉強になりました」

 春季キャンプは、高卒3年目にして初の2軍スタート。首脳陣からは、結果だけでなく「ハツラツさ」も求められている。「自分は静かなタイプなので、どうにかしてジェスチャーでも頑張りたい。2軍でしっかり練習して(1軍に)呼んでもらえたらいいなと思います。結果を出して、元気も出します」。逆襲に向けて首脳陣に披露する新たな一面は、打撃だけでない。 (河合 洋介)

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