DeNA10周年スローガン「横浜一心」 考案した三浦監督「みんなで大きな力を生み出したい」

[ 2021年1月13日 05:30 ]

新スローガンを発表し、ガッツポーズをするDeNAの今永昇太(左)と三浦大輔監督
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 コロナ下でも心は一つ。掲げたスローガンは「横浜一心(いっしん)」だ。自ら考案したDeNAの三浦新監督は「結束しないとチームは強くならない。選手、コーチ、スタッフ、ファン。みんなで大きな力を生み出したい。コロナ下で球場に来られない方も多いけど、場所は違えど心は一つ!」と力を込めた

 神奈川県の黒岩祐治知事らも出席して横浜市内のホテルで大々的に行われた「誕生10周年記念記者会見」。最後に粋な演出が待っていた。大型モニターにホテルの高層階から横浜の街並みをいとおしそうに見つめる三浦監督の映像が流れ、直後に指揮官がユニホーム姿で今永とともに登壇。横浜への愛や頂点を狙う決意が詰まったスローガンが発表された。

 10年目の節目に指揮を執る責任の重さは感じている。昨季は4位も2年目の大貫が10勝、4年目の佐野が首位打者を獲得するなど若い力が台頭。自身も2軍監督でイースタン・リーグ2位となり「(1、2軍ともに)いいチームになった」と振り返る。「選手は競争。でも何でも話し合いたい」と対話重視をアピールしてきた新指揮官は、自身も主戦投手として大きく貢献した98年以来の日本一を目指し身を削る覚悟だ。

 この日は記念企画として県内の約46万人の小学生らに、ナップザック、フェースカバー、ミニタオル入りのバッグが贈呈されることも発表された。同席した今永も「こういう企画で僕たちが(子供たちに)光を与えたい」と表情を引き締めた。
 「コロナ下でもできることはある。プレーも含めどんどん発信していく。そして元気な子供たちが街にあふれることも願っています」と三浦監督。自身の役割は分かっている。心を一つに、23年ぶりの日本一をつかむ。(大木 穂高)

 ▽98年の横浜フィーバー パ・リーグ覇者の西武と日本シリーズを戦い、4勝2敗で10月26日に日本一を達成。地元での優勝でもあり、近隣の中華街では祝い事などで使用される爆竹花火の音が鳴り響き、イセザキ・モールでは翌朝までファンが大騒ぎした。シーズン中に横浜駅地下街に創建された守護神・佐々木のニックネームにちなんだ「ハマの大魔神社」は人気スポットとなり、11月3日の優勝パレードには約40万人のファンが沿道に詰めかけた。

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