公立の星がドラ1目指す 筑波大の151キロ左腕の佐藤隼輔が始動

[ 2021年1月13日 18:44 ]

今秋のドラフト1位指名に向け、意気込む筑波大の佐藤隼輔投手(撮影・柳内 遼平)
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 首都大学リーグの筑波大が13日、つくば市の同大グラウンドで始動。今秋のドラフト1位候補で最速151キロ左腕の佐藤隼輔投手(3年)は「実力を発揮してドラフト1位で指名されるように。川村(卓)監督に結果で恩返ししたい」と意気込んだ。

 2年秋に左肘を痛めた影響で、昨秋のリーグ戦は防御率0・56の好成績も変化球に課題を残した。「この冬はスライダーの精度を上げることに取り組んでいる」と勝負球に磨きをかける。

 ドラフト1位指名を受ければ、同じ筑波大から96年にオリックス入りした杉本友投手以来、史上2人目。小学校から大学まで公立校に通った公立の星は「子どもたちに公立でも上のステージまでやれるという存在になれたら」と目を輝かせた。

 筑波大入学時は最速144キロだったが、川村卓監督と2年春からジャンプする動作を中心とした瞬発系のトレーニングに取り組み、最速は7キロアップの151キロまで上がった。

 2年時は大学日本代表入りした佐藤に対して川村監督はさらに期待をかける。「(昨秋の好成績にも)本人とはまだまだと話している。困ったときにやってくれるエースとしての働きを期待している」。

 「球速よりも負けないことを意識したい」と話す大黒柱が現在8勝のリーグ通算勝利数をどこまで伸ばせるか注目だ。

 ◆佐藤 隼輔(さとう・しゅんすけ)2000年(平12)1月3日生まれ、宮城県出身の21歳。小4から野球を始める。広瀬中を経て、仙台高では1年夏からベンチ入りも甲子園出場は果たせず。筑波大でも1年春からベンチ入り。19年に大学日本代表に選ばれた。首都大学リーグ通算22試合で8勝4敗、防御率1・07。1メートル81、82キロ。左投げ左打ち。

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