ファンが選ぶ虎の10大ニュース 最大トピックスは「藤浪 球団最速更新する162キロ!」

[ 2020年12月31日 06:00 ]

山あり谷あり、藤浪晋太郎投手にも、いろいろあった2020年だった
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 年末恒例企画「阪神10大ニュース」を今年もツイッターとの連動企画として実施した。激動だった猛虎の20年シーズンでファンから集まったトピックの数々を、スポニチが独断でランキングした。

 【1位・藤浪が球団最速を更新する162キロ】
 聖地に大きなどよめきが起こった。10月19日のヤクルト戦。藤浪の右腕から放たれた剛球が、歴史を塗り替えた。162キロ――。球団最速を更新する瞬間を目の当たりにした虎党の視線は、その背中にくぎ付けになった。

 「中継ぎだとリミッターはずれるんでしょうね。先発で160キロは出ないですね」。8年目の今季は先発で2年ぶりの白星をマークしたものの、その後は不振で2軍降格。それでも、コロナ禍で緊急昇格し中継ぎに配置転換されると力を発揮した。“制限解除”した背番号19は連日、160キロ超えの直球を連発。いつしか、ファンも「藤浪の真っすぐ」を心待ちにし、復活への光を見た。

 最終的には1勝止まりも輝きを取り戻す確かな一歩を刻んだ。最終盤には先発に復帰し3試合、計15イニング連続自責点0。「終盤の良い感覚を来年、結果で体現できるようにしたい」。どれだけ苦しもうと、誰もがこの男の笑顔を待ち望んでいる。

 27歳となる21年。ベテラン勢がそろってチームを去り新時代を迎えた猛虎の中核を担うのは藤浪晋太郎であってほしい。逆襲への準備は整った。

 【2位・藤川球児の引退】
 真っ向勝負で“火の玉伝説”に終止符を打った。藤川の引退試合となった11月10日の巨人戦は感傷的なムードに包まれた。

 宿敵とのシーズン最終戦。慣れ親しんだ9回のマウンドには矢野監督が待っていた。手渡された白球に思いを込め坂本、中島を連続三振に斬るなど力で3つのアウトを奪った。途中、振りかぶって引退試合での150キロにも執念を燃やした。最後までスタンドのファンに夢と希望を与える「藤川球児」という存在であり続けた。

 若手に示し続けた打倒・巨人の思い、そしてタテジマのユニホームに袖を通すことの特別な意味。絶対守護神、ベテランとして残したものは記録だけではない。試合後のセレモニーでは一切、涙を見せず笑顔のまま聖地をあとにした。“また会いましょう”のメッセージを残して。

 【3位・コロナに翻弄…】
 「コロナ」に翻弄(ほんろう)された1年だった。3月下旬、藤浪、伊藤隼、長坂が球界初の感染者となったことが、すべての始まり。チームは即座に活動停止に追い込まれ開幕時期を模索していた球界の動きに影響を及ぼしただけでなく、選手たちは難しい調整を強いられた。

 シーズン中にもチームの内規違反に当たる8人での会食に参加していた糸原、陽川、岩貞らの感染が判明。濃厚接触扱いとなった最年長の福留ら10人が一斉に登録抹消となり、藤浪、北條ら9人が2軍から緊急昇格する異例の事態となった。

 【4位・福留らベテラン退団】
 【5位・大山大砲として独り立ち】
 【6位・近本が2年連続の盗塁王】
 【7位・3年連続のリーグワースト失策】
 【8位・ボーア&サンズ 42年ぶり同一球団助っ人満塁弾】
 【9位・補強大成功】
 【10位・梅野3年連続のゴールデングラブ賞】

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2020年12月31日のニュース