広島Jrが準決勝で敗退 初指導の天谷監督「もう1度やってみたい」 NPBジュニアトーナメント

[ 2020年12月31日 12:44 ]

NPBジュニアトーナメント第3日・準決勝   中日Jr.4―3広島Jr. ( 2020年12月31日    神宮 )

広島ジュニア・天谷監督(撮影・柳内 遼平)
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 広島Jrは3点差を追い付く粘りを見せたが、中日Jrの3番・江坂佳史に4打点を許し、準決勝で敗退した。3点を追う3回に一挙3点を奪い、同点に追い付いたが、5回2死一、二塁から江坂に左前適時打で決勝点を許した。

 現役時代は広島で外野手として活躍した天谷宗一郎監督は「選手は持っている力以上のものを出してくれた。(敗戦は)残念だが、有意義だった。選手には失敗したときに前を向く強さを身につけてほしい」と話した。

 広島Jrは前日、チーム関係者が発熱したため、中日Jrとの第2試合に不戦敗。同日夜、PCR検査の結果が陰性となり、TQB(1イニングの平均得失点差による数値)からワイルドカードで準決勝に進出した。

 捕手で途中出場した定光大成主将は約4カ月間のチーム活動を「監督が教えてくれたから今の僕がある。教えは中学、高校でも生きる。楽しんで野球ができれば」と涙を流しながら振り返った。

 現役引退後は解説者として活躍する天谷監督は「1試合目は誰よりも緊張した。(ベンチ入り)16人の選手をどういう風に乗せていくか、指導者はメンタル的にしんどい。勝ったときの喜びは指導者にしか経験できないものだった。機会があればもう1度やってみたい」。初の指導者経験を現役時代と変わらぬ笑顔で語った。

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2020年12月31日のニュース