ソフトBジュニアが不戦敗 チーム関係者がPCR検査で陽性 30日は試合予定

[ 2020年12月29日 14:35 ]

 プロ野球12球団が選抜した小学5、6年生でチームを編成し、日本一を争う「NPB12球団ジュニアトーナメント KONAMI CUP 2020」が開幕した。ただ神宮球場第2試合のソフトバンクJr.―巨人Jr.戦は、主催者判断により巨人Jr.の不戦勝扱いとなった。

 全チームが28日に実施した新型コロナウイルスのPCR検査で、ソフトバンクJr.のチーム関係者1人が「陽性」となり、試合開始までに保健所による濃厚接触者の認定が出来なかったため。検査結果が深夜に判明したため29日朝、保健所に発生届を提出し、11球団の了解を得た上で、主催者が決定した。

 05年から始まり今年で16回目を迎える同大会では初のケースとなる「不戦勝」。ただこの日夕方までに保健所とチーム内濃厚接触者の選定作業が済んだため、全球団の了承を得た上で、きょう30日の神宮第3試合にソフトバンクJr.―ロッテJr.戦が組み込まれることになった。「棄権」という事態は避けられた格好だった。

 対戦予定だった巨人Jrの西村健太朗監督は無人の一塁ベンチを尻目にシートノックを終えると、複雑な表情で切り出した。「どこから感染が広がるか分からない。僕らが逆の立場なら、何て子どもたちに話すべきか」と相手の心情を察していた。

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2020年12月29日のニュース