【惜別球人】ヤクルト・上田 「神宮新喜劇」の次はユーチューバーに、デザイナーに

[ 2020年12月29日 05:30 ]

自身がプロデュースしたパーカを着て、青木(左)と写真に納まる上田(本人インスタグラムより)

 出会いもあれば、別れもある。球界は別離と、新たな旅立ちの季節だ。楽天からドラフト1位で指名された155キロ左腕・早川隆久投手(22=早大)ら、育成選手も含めて新たに123人がプロの門を叩く。一方で、多くの選手がユニホームを脱ぎ、次なる人生をスタートさせる。年末恒例の「惜別球人」。今年は上下2回に分け、第1回はセ・リーグ編。

 現役を退いた上田は、早くも多彩な才能を発揮。6日にYouTubeを開設し、現役生活を支えてくれたファンに感謝の思いを伝えた。17日には「ついにやりたかったことが実現しました」とインスタグラムで、自らがプロデュースしたパーカを披露している。

 最後のシーズンとなった今年も、そうだった。コロナ禍の影響で開幕から無観客試合を強いられた。解除後も入場者数を制限し、ファンは声を出して応援することができなかった。そんな中で始まったのが、「上田新喜劇」。持ち前のタレント性を発揮する。

 本塁打を放った打者を迎える際、何もせず、ジッとベンチ横のカメラを見つめる。キメ顔やガッツポーズ、アフロのかつらをかぶった日もあった。日本ハムをはじめ、他球団に波及。「パフォーマンスがバズッた。皆さんに感謝です」。ネットを中心に、ファンの楽しみの一つになった。

 人を喜ばせるのが好き。そんな上田が最も歓喜した瞬間は、15年10月2日の阪神戦。2―1でサヨナラ勝ちし、自身の27歳の誕生日に14年ぶりのリーグ優勝を決めた。「あの瞬間は最高でしたね」。デザインしたパーカとTシャツの胸には再出発を意味する「Starting Over」の文字。上田らしく果敢に挑戦する。(川手 達矢)

 ◆上田 剛史(うえだ・つよし)1988年(昭63)10月2日生まれ、岡山県出身の32歳。中学時代は「ヤングカープ岡山」に所属し、3年時に全国優勝。関西では外野手に転向し2、3年の春夏に4季連続で甲子園に出場。06年高校生ドラフト3巡目でヤクルト入団。1メートル80、73キロ。右投げ左打ち。

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2020年12月29日のニュース